「最初に言っておくけど、今度の旅行はケンカなしだよ」
「俺はね健康なんか興味ないの、食いたいもん食って死ねるなら本望だ」
「おい、切りとんのはさ、翌日にしてくれって言ってんじゃんーまた農薬が出たのよ無農薬野菜からーいいからここ読ましてくれよ」
「女房がどっか行くって言ってあなたが最初に気にしたのは自分の飯なのよ」
「言っとくけどあなたの飯作るために結婚したんじゃないからねーくだらん」
「まことちゃん、今何してたの？ーちょっとチューを」
「でも私は自分を大切にすることを選んだ、妻も子供も捨てて」
「好きな男が出来たくらいで別れてどうすんだよ」
「あいつだ、捨ててやるよ！」
「お前に関係ないだろ、俺の健康なんてー関係ないんだ私なんて、なんでいつもこうなっちゃうんだろうね」
「私には夢があったのに命がけの夢だったのにもうその夢の大きさも分かんなくて」
「あんた弱い人間得意だもんな、本当はさ孤独なのにさ、助けるふりして誤魔化してんじゃねぇよ」
「俺が想像もつかないこと一個でもいいから言ってくれよ」
