射手座キネマ

ミルクの射手座キネマのネタバレレビュー・内容・結末

ミルク(2008年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

理想と志の高さを現実の政治に落とし込む事の困難、そしてそれ故の尊さを改めて思いやる。主人公の目指す政治は素晴らしいのだけれど、保守派の人達にとっては我慢のならない物だったりするのだろう。特にホモフォビアを持つ者にとっては脅威を感じるのだろう。そのため主人公が襲撃によって亡くなっても量刑が不当なまでに軽い。犯人は実際にはその後早々に亡くなったという。良心の呵責か抗議に根負けしたのかは知らない。だが意に沿わない他者を思い通りに操ろうとしても上手く行かないものだ。相容れない者とどう接して行くかという問いを投げかける映画でもあった。