ミルクの作品情報・感想・評価

「ミルク」に投稿された感想・評価

deenity

deenityの感想・評価

3.8
つい最近『永遠の僕たち』のガス・ヴァン・サント監督作品を鑑賞したばかりですが、それに引き続き2本目。
アカデミー賞では脚本賞を獲得し、同時に主演を務めたショーン・ペンが主演男優賞を受賞した作品でもあります。

ショーン・ペンが演じたのはハーヴィー・ミルクという実在の人物であり、自分は全然知りませんでしたが、1999年には「タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄」に選出されている偉大な人みたいですね。
自らがゲイであることを公表し、その上で市会議員に当選した活動家であり、昨今ではよくLGBTQが取り上げられた作品なんかが作られますが、そういう土台を築いたミルクの伝記映画です。

今でこそ自由の国アメリカでは同性婚も認められているようですが、実際数十年前にはゲイの人なんかは当然虐げられてきた過去があるわけで、そういう生き辛い環境下でも屈せずに戦ってきた背景があるから今があるということは改めて実感させられます。

特に対立派の議員の主張なんかは今だと速攻炎上必至でしょうが、それが平然と掲げられ、何ならそれこそが多数派の意見であるという現実を目の当たりにしつつも当選していくミルクというわかりやすい作りが単純明快で良かったですね。

ただ本作がよかったのは、ゲイのみに焦点を当てているのではなく、社会的弱者全体に対しての後押しになるような作品になっている点ですね。
それこそゲイ限定の作品となると、もちろんメッセージ的には素晴らしいのですが、共感を得られる要素も少なくなってしまうわけで。その点さまざまな理由で虐げられるマイノリティ映画とすることで、多くの共感を呼ぶような、それこそミルクの意図するような人権をテーマにした映画になっていると思います。

どんなに風当たりの強い時代も、それに負けない人の意志の強さが現代の文化を築いていく。今当たり前のようにセクシャルマイノリティが問題になってる作品が作られていますが、今がまさに時代や文化の転換点であり、いつの時代か過去の悪しき風習と言われるような時代になってほしいと願っています。
ロマン

ロマンの感想・評価

3.7
とてもいい話だったし、何よりショーンペンが素敵だった。他の作品も観たくなったなあ。
ガスヴァンサント作品の中でもきっとすごく大衆受けする方だと思うけど、監督らしい癖のある感じもチラホラ…良いです。
WOWOWにて放送

実在の人物ハーヴェイ・ミルク氏の伝記

ゲイであることを公表しアメリカで初めて公職に就く
恋人や友人仲間たちの支えと共に、マイノリティに対する偏見と闘い人類の平等を訴え続けるミルク

さて今でこそ、日本でもBLブームだなんだとそれらを描いたドラマ、映画、漫画はあふれているが
1970年代には自由の国アメリカといえども、
こんなにも同性愛者への偏見が強かったのかと改めて思い知らされた
まるで変質者・犯罪者扱い

同性愛者は病気じゃない、
持って生まれた性質なのだ。
他人に迷惑もかけないし、遺伝するものでもない

などと、ここでそんな知ったかぶりはやめよう、今の世はもっと理解が進んでいるのだろう(と願う)

かくいう私もBL好きだ。それもかなりのミーハーの
始まりは おっさんずラブ
春田と牧の恋愛が男女のそれより純粋で切なくて

それからというもの⁡
⁡ きのう何食べた?⁡
⁡ his⁡
⁡ life線上の僕ら ⁡
⁡窮鼠はチーズの夢を見る
腐女子うっかりゲイに告る⁡
⁡などなどファンタジーなものばかり見てきたけれど

この映画は実話であり決してファンタジーではないのだ
現実のゲイの生活や苦悩が描かれていて、生半可でBL好きと言ってる自分は叱咤されてしまいそう😣

まあ、それはともかく…

スコット役の #ジェームズフランコ⁡
⁡かっこよ~
mako

makoの感想・評価

3.0
政治家になるようなやつが同性愛者の教師は解雇するって言ってたんだ、野蛮
ちあき

ちあきの感想・評価

3.9
第81回アカデミー
脚本賞と主演男優賞を受賞🏆

希望が無い人生には価値がない。
でも希望を持つだけでは意味がない。

彼が伝えてくれた希望と行動を胸に、、、
自分なりのムーブメントを!
Xavier

Xavierの感想・評価

4.0
マイノリティの為に戦う政治家。彼が遺したものは、希望だった…
1970年代アメリカ・サンフランシスコ
ハーヴェイ・ミルクは社会の不公平を改革すべく行動を起こし、自らゲイであることを公言すると同時に、同性愛者の公民権獲得や地位向上のために立ち上がる
ゲイを含む、多くの社会的弱者救済の為に活動していくミルクだったが、それと同時にミルクを世の中に不安をもたらす危険人物と見なす動きも生まれつつあった…
ザックリ言うとストーリーはこんな感じ
実話を基に作られた作品で、同じ頃ドキュメンタリーとして作られた作品はアカデミー賞を獲得した。
自らゲイを公言し、ゲイや子供、アジア人や黒人、高齢者や体の不自由な人など社会的弱者のために働いた政治家ミルク
彼の考えは、至って真っ当である。

"人間は平等であるべき"
それが彼の根底に流れる考え方だ。
この作品の中で描かれているんだけど、ミルク達が同性愛者の公民権獲得に動く
その動きに対して反対する人も出てくる
特に酷かったのはアニタ・ブライアントって女性。
この女性、同性愛者の公民権について言い放った言葉が
"売春婦や泥棒にも公民権を認めるべき"
そうこの人は、ゲイやこういう人達を
"人"として認めてないのだ。
それがさも多くの人の意見だと言わんばかりに…
その時代そんな考えを持つ人が多かったのも確かなこと。それにしても、あんまりじゃ…

後、ミルクが心配したのは若いゲイの人
彼らは世間的にも自らカミングアウト出来ず、ゲイであることが親に解ると、
"それは病気だから治さない"と言わんばかりに入院させられたらしい。
彼らは、その事で行き場を無くし、自ら命を絶つことも…

何で親世代の人達は解ってあげられなかったのか?
そんな命を絶つところまで、追い詰めないといけないことなの?
とか考えたら、涙が止まらなかった…

とてもいい作品でした。
開明獣

開明獣の感想・評価

5.0
"My name is Harvey Milk and I'm here to recruit you".

アメリカで初めてゲイであることを公表して公職(サンフランシスコ市議)に就いた、ハーヴェイ・バーナード・ミルクの生涯を名匠ガス・バン・サントが描いた名作。

最初の台詞は、ハーヴェイが街頭演説の枕でつかったもの。「共に闘おう」という意味合いと同時に「カミングアウトしようよ」という意味も暗示されている有名な冒頭句だ。

ニューヨークで演劇関係の仕事をしていたハーヴェイは、サンフランシスコに移住し、ゲイのみならず、全ての弱者のための政治的活動を開始する。1970年代では、それはとても勇気ある行動だった。三度目の挑戦で、市議の座を勝ち取るが、ゲイに対する偏見や反感は根強いものがあった。

万一の危機に備えて、ハーヴェイは、テープへの録音を残すようになる。以下は、もっとも有名な台詞だ。

"If a bullet should enter my brain, let that bullet destroy every closet door in the country."

「もしも銃弾が私の脳に食い込むことがあるのなら、その銃弾で、この国の全てのクローゼットの扉を破壊させよう」

拙訳では分かりづらいだろうが、「もしも私が凶弾に倒れたとしても、そのことによって、国中のゲイがカミングアウトする契機となるだろう」というような意味である。

ハーヴェイ・ミルクを演じた、ショーン・ペンが、2009年のアカデミー主演男優賞を受賞。対抗馬には、「扉を叩く人」で好演したリチャード・ジェンキンズらが候補に上がっていたが、本作でのペンの演技は圧倒的であり、映画好きなら一見の価値がある素晴らしいものだ。ちなみに、同年の作品賞は「スラムドッグ・ミリオネア」だった。

ハーヴェイは、死語、バラク・オバマから「自由勲章」を授与されたり、20世紀のアメリカの英雄100人の1人に選ばれるなど、死してなおその名声は止むことがない。

虐げられた者達のために闘った、無私の心を持つ偉大な人物の生き様は今も人々の心を打つ。
Shiana

Shianaの感想・評価

4.0
大学の課題で無理やり買わされて見させられたけど、まじで良かった。

最後のロウソクにやられました。大号泣。
DamKeeper

DamKeeperの感想・評価

4.0
やはりショーン・ペンですね。
なんなら差別主義者の方がハマるだろ、と思いますが繊細で抑えた演技が見事。

他にも立ってるキャラが登場するのにショーン・ペンの画面独占率がスゴイ。
それがこの作品の一長一短だと思います。

でも淡々と力強くて好きです🌈
きのぴ

きのぴの感想・評価

3.8
同性愛者への差別撤廃を訴えた政治家の半生を描いた伝記映画。小さな町のひと区画から、米国全土にまで影響力を強めていく過程が面白いし、当時の理解のされ方と今のそれを比べてみると、未だ大きな問題であるとはいえ確かな進歩を感じた。
それにしても、ショーンペンって本当にすごい俳優さんだなと。多分もうどんな役でも演じ切れちゃうんだろうなぁ。
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