Jimmy

サラトガ本線のJimmyのレビュー・感想・評価

サラトガ本線(1944年製作の映画)
3.5
サム・ウッド監督で、イングリッド・バーグマンとゲイリー・クーパーと来れば、『誰が為に鐘は鳴る』の豪華トリオ。

この映画で、イングリッド・バーグマンは何か企みのある女で伯爵夫人になりすまし、ゲイリー・クーパーは長身でハンサムなテキサス男を演じており、似合いの二人である。

物語は、フランスからニューオーリンズにやって来た若い女(イングリッド・バーグマン)が自分の母親の実家(廃屋)にやって来て、父親の血痕まで残っている屋敷に住むことにする。
どうも「金持ちの男と結婚したい」という願望だけでなく、ある女性に復讐も企んでいる模様。

そんな折、フランス・マーケットで伯爵夫人として歩いていた女(バーグマン)は、テキサス男=クリント・マルーン(ゲイリー・クーパー)と出会う。
クリントは、サラトガへ行くらしい。
女もニューオーリンズからサラトガへ行くが、そこでは、鉄道の利権争いがあった。
鉄道持ち主の男とも知り合いとなった女だったが、サラトガ本線を巡っての諍い、またよその土地から来た女を詮索する女たちなどが描かれる。

鉄道のスペクタクルシーンは見事であったが、サラトガ鉄道を巡る争いの経緯が上手く描写されていないのが惜しい。

ロマンス映画としては、綺麗なイングリッド・バーグマンが見られて、とても良かった。
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