トランティニャン

ドッペルゲンガーのトランティニャンのレビュー・感想・評価

ドッペルゲンガー(2002年製作の映画)
3.0
直球サイコホラーかと思いきや、破天荒なブラックコメディだった。後半部分は無理矢理盛り上げた感あって、非常に残念ではあるものの、巻き込まれてしまえばそれほど苦ではない。

後半部分の「両者」の変化が興味深い。彼らはそれまで担っていたキャラを多少なり放棄し、相手のキャラを背負い始める。2つの「自己」から解き放たれ、一人になった(と判断した)彼らは、「自己」の再生に努めようとする。一方は「本能」を背負い、一方は「理性」を背負うことで。