ドッペルゲンガーの作品情報・感想・評価

「ドッペルゲンガー」に投稿された感想・評価

ユキミ

ユキミの感想・評価

3.1
ホラーと、どこかおかしいコメディ感があって不気味な気持ち悪い仕上がりだった。

トンカチで人を殴るときの音が、にぶい重い音で怖いが癖になる…笑(やばい発言)
ホラーから一気にインディジョーンズをやっちゃう黒沢清の面白さ、デタラメさ、可愛い
netfilms

netfilmsの感想・評価

4.4
 ホームセンターに買い出しに出かけた永井由佳(永作博美)が店内から出て来ると、そこには弟の隆志(鈴木英介)がいた。引きこもりがちな弟の外出を姉は内心喜んでいた。一家は既に両親が他界し、姉と弟の2人暮らし。車で先に帰った由佳は信じられないことに既に部屋の中でゲームをしている隆志を目撃する。「どうやって帰ったの?」と訝しがる姉の問いかけを尻目に1本の電話が鳴る。警察は自殺した隆志の報を姉に伝えるのだった。一方その頃、メディカル・サイテック社のエリート研究者である早崎道夫(役所広司)は、助手の青木(戸田昌宏)と高野(戸田昌宏)と共に、人工人体の開発を続けるもはかどらず、上司から進捗状況を問われ、ストレスを募らせていた。彼は10年前に開発した血圧計が大ヒットしたことで、次の開発へ向けて会社の期待を一心に受けていた。ある日ファミレスで自分そっくりな男を目撃した早崎は帰宅した部屋で自分そっくりの「ドッペルゲンガー」を発見する。車で勝手に家に帰ったドッペルゲンガーを責める早崎は何とか人口人体の開発に成功し、スーパー・コンピューターを購入する予算を手に入れるが、深夜ドッペルゲンガーが暴れ回ったことで、会社をクビになる。自暴自棄になった早崎は高野から聞いたドッペルゲンガー現象を体感する永井由佳と対面する。そして早崎のドッペルゲンガーは解雇された会社から人工人体を盗み、君島(ユースケ・サンタマリア)と言う助手を雇い、更に研究費やライヴァル企業の資料を次々に盗み出す。

 『回路』の麻生久美子と加藤晴彦と同様に、今作においても最初、役所広司と永作博美はまったく別の物語として並行し素描される。大企業において、成果を期待されないこの部署の様子は、まるで『地獄の警備員』の新設された12課のようである。ドッペルゲンガーとの出会いの場面において、早崎は正視出来ずに窓際で目を手で覆う。前作『アカルイミライ』における藤村亡き後に突如現れる藤竜也のように、ユースケ・サンタマリアは突然、役所広司の前に現れる。君島に次いで、由佳がプロジェクトに合流してから物語は明らかにジャンルレスになり、ホラー映画の範疇をいとも簡単に放棄する。自分の分身を殺し、新潟にあるメディコン産業に向け、完成したロボットを運ぶ場面はまたしても『893タクシー』や『勝手にしやがれ!!黄金計画』のようなの森の中の追いかけっこの様相を呈する。黒沢映画において、森から道路に出るときは右左を十分に確認しなければならない。鈍器による殴り合いに終わるかに見えたアクションの導火線に、スパナではなく、唐突に拳銃が加わり、来るべきアクションの機運が高まるも、物語の本筋はそこではない。ピタゴラスイッチの到来するガン・アクションの場面も自らの『勝手にしやがれ!! 黄金計画』をなぞるようである。まるでリチャード・フライシャーの『絞殺魔』のようにスクリーンに現れる分割画面が、今作の強いコントラストになる。幽霊はやがて分身となり、狂乱のうちに主人公に感染する。そのふてぶてしいまでの佇まいに90年代黒沢映画の1つの完成形を見る。
小林

小林の感想・評価

3.9
後半『恐怖の報酬』になってからはとにかくハチャメチャやってて気持ちいいのですが、前半がものすごく退屈...
ドッペルゲンガー=自分自身の抑制された感情の化身というところから、一歩踏み込むような捻りが欲しいところではありました
あと、デジタル化に伴って、『アカルイミライ』とこの作品で挑戦し、使われてるスプリットスクリーン、正直ダサいです...
umaso

umasoの感想・評価

3.5
クオリティは高くないけど、すごくおもしろい脚本。

とくに後半、車に乗ってからはテンポが速くなってよかった。

役所広司ええな。
NUZOO

NUZOOの感想・評価

3.6
役所広司のコミカルさが前面に出ていてそこそこ面白い。監督本人が大衆受けを狙ったと言っていたせいか、怖い系の黒沢清エッセンスを求めて見ると少し物足りない気もした。

画面分割の表現はドッペルゲンガーをポップに、技術的にもおそらく簡単に撮れる手段として上手く考えたな〜という感じ。

全員が夢の中の人みたいにぼーっと嘘みたいな設定を受け入れていくのが面白かった。

トンカチで人を殴る音がやたらと鈍くて軽くてウケた。あの音はいい。人殺しシーンも黒沢清らしくて良かった。柄本明のラストも最高。
無茶苦茶でやり放題。黒沢Vシネマ期の製作費アップ版とも言える。

基本的にコメディーなので非常に面白いが、ドッペルゲンガーを自分自身で殺してしまうところではゾッとする。実は黒沢映画でも屈指で怖いシーンだと思ってる。

分割画面で遊んでると思いきや一画面にちゃんと役所広司が二人出て来ても特撮感がなかったり、柄本明が轢かれるシーンもちゃんと1カットだったり、ここぞというシーンに全く手を抜いていない。当たり前なんだけど、やらない映画も多くなっているので。

あとクライマックスの鼻テープとボール落下が最高ですね。

いまやCGで何でも出来ちゃうし、客もそんなことは百も承知なんだが、そういう目で見ても驚きに満ちた大傑作。
t

tの感想・評価

4.4

このレビューはネタバレを含みます

多くのレビューやwikiも間違ってますが、最後の生き残った方はドッペルゲンガーらしいです。DVD付録の監督インタビューに詳しいので是非
「ドッペルゲンガー」とは「自分とそっくりの人間を見ると死ぬ、という超常現象」とのことで物語は始まったが、そのうちに「ドッペルゲンガー」は本人と同一化していく怖さが描かれた黒沢清監督のエンターテインメント映画。 

3分割スクリーンなどの画面構成に凝っているだけでなく、同一画面に一人二役の役者が描写されるシーンが楽しい。あの黒澤明監督の『影武者』冒頭シーンを応用したような映像。 

ユースケ・サンタマリアが『レイダース』みたいに大玉で追われるシーンも楽しい。 

終始楽しめる娯楽作の傑作である。
a

aの感想・評価

2.9
演技はすごく良いです。
自分って本当はどういう人間なのか?!

期待しすぎた(笑)好きなテイストではなかったかなー。アートのようなコメディかな?シリアスだったらなー、、。BGMも苦手でした。
好きな人は好きでしょーね!
ちなみに、この監督の『ダゲレオタイプの女』は好きです。
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