しみず

マンダレイのしみずのレビュー・感想・評価

マンダレイ(2005年製作の映画)
3.7

悪の象徴たる父を反面教師とした
グレースの善も、立場が変われば
悪になり得る。

悪だと見做される奴隷や階層制も、
見方を変えれば正しく機能している
場合もある。奴隷から解放されたいと
一心に望む者と、奴隷解放革命の失策
により事態の悪化することを怖れる者と、
その他諸々、当事者には各々の考えや
望みがあって、部外者が当事者と
同じ土俵に立って善悪を決めること
ほど傲慢なことはないと教えてくれた。
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