シルヴィアン

大殺陣 雄呂血のシルヴィアンのレビュー・感想・評価

大殺陣 雄呂血(1966年製作の映画)
4.9
最高!!最高ですよコレ。最高の血のバージンロード。もうこの映画最後のシーンをやりきるためだけに撮ったでしょ。
阪妻版よりもっと凄いこともっとカッコイイことやってやろうって気持ちがドンドン画面に乗っかっていって最後の大殺陣は圧巻です。スタッフ役者全員に拍手!!

さておき、一人のバカが死んで、一人のバカが生きたお陰で総勢200人ぐらいが結果的に死ぬっていう物凄いバタフライ効果が起こったわけですけど、主人公が災害か何かか?っていうぐらい強いね。
宮本武蔵の一乗寺下り松の決闘ってこんな感じだったのかしら。なんて。

雷蔵の殺陣って綺麗でおっとりしてる印象ばっかりあるんだけど、こんな泥臭いのも映えるもんだね。心底カッコいい。

最後の一陣吹き抜けた通りに聞こえる啜り泣きと崩れた姿勢で佇む姿。生きる悲哀が滲むラストがまた苦い。生きろ。