キミシマユウキ

ローズマリーの赤ちゃんのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)
3.6
新居に引っ越してきたローズマリーと売れない役者のガイはお隣のカスタベット老夫婦の異様なくらいの親切に戸惑っていたが……

『チャイナタウン』『戦場のピアニスト』などの名匠
!!ロマン・ポランスキー監督!!
によるスリラー・ホラー
名前だけ有名だったのでなんとなく鑑賞。

恐怖が少しずつじっとりと絡みついてくるような作品。

ホラーといえばビックリ驚かす系とかとにかくグロイ系とか特殊メイクが気持ち悪い系など沢山怖さの演出方法があるが、今作でポランスキーはそんなチープなものに頼らなくても恐怖を醸し出すことに成功している。
少しずつ狂っていく日常、ズレていく歯車、
なにかが……おかしい……
気づいた時にはもう遅く、深淵に飲み込まれているのだ。
登場人物達の日常会話や仕草が非常に自然なのも作品に没入出来た要因だろう。

とにかく主演のミアファローが可愛すぎる。
今作が初主演らしいがとにかく可愛い。ちょっとだけ『アリスインワンダーランド』のミア・ワシコウスカに似てるかな?
服装もタイプだし、劇中で酷評されたベリーショート髪型まで可愛い。
そりゃ夫も子供沢山作りたくなります。
あとの役者はよく知らんかったが、キャラとしては初老の作家ハッチがお気に入り。

日常の映し方が上手すぎて前半退屈に感じてしまう人もいるかもしれないが、それが後半に効いてくるというのを忘れないでほしい。

そして、彼女の最後の表情の意味は…

あと、薬草は臭そう。

ホラー好き、ロマン・ポランスキー監督作品好き、そしてミアファローの可愛さを確認したい方にはオススメの作品。
いやマジで可愛いからね?