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いつか読書する日のayabataのレビュー・感想・評価

いつか読書する日(2004年製作の映画)
4.0
2008.1.15.今でもお互いがお互いの生活の一部なのに、
心の隅っこに静かな想いはあるのに、
それを見ないふりをして穏やかに生活する、
50を過ぎた男と女の生活を描く。

とても淡々と描かれているからこそ、
スフォルツァンドを感じられたこの映画。
なんていうキャスティング。
ファンタスティック。

終わり方も胸がぐーっとなるのに、
悔しいくらい淡々としていて好き。

全体的に、
淡々としたものや人の中にある、
静かに燃える情熱というか、
堅く守られた情念というか、
そういうものがとっているバランスを
壊したり揺らしてみたりしながら、
丁寧に撮っているように思いました。
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