ssr701

パンダコパンダ 雨ふりサーカスのssr701のレビュー・感想・評価

3.8
こちらは2作目の作品ですね

前作もレビューしたのですが
30分の長さだし軽く書いてみるかと思ったら
異様な長さのレビューとなってしまいました
もう病気ですね どうにもとまらないです
これはパンダとリンダをかけた高等なギャグでして
「どうにもとまらない」と言えばやっぱり1972年の紅白歌合戦での
ダン池田がコンガをたたきまくるバージョンこそが至高で
…こういうこと書いてるから長くなるんですよね
早速視聴開始です

ミミちゃんから届いた手紙をおばあちゃんが
読んでいます
前作でもそうでしたが「おばあさゃん」と
間違って表記されています
ところが「パンちゃん」は間違えずに
書くことができているところが謎です

おばあちゃんは
パンダの子供よりも
下に見られているということでしょうか
ミミちゃんは今まで育ててもらった恩義を忘れてしまってるようです

そう思うとおばあちゃんの表情も
孫からの手紙が来て嬉しいというよりも
竹を食べる動物以下にランクされたことに
複雑な気持ちになっているかのように見受けられます
身じろぎもせず一言も発しないことから
深い絶望に包まれているのかもしれません

そもそもおばあちゃんはまだ法事で出かけたままなのでしょうか
まあどんな宗教の法事かわかりませんし
きっと長期にわたって行われるものなのでしょう
おばあちゃんのことは
そっとしておいてあげて視聴続行です

さてミミちゃんの家に小動物の足跡を追った
ふたりの男が入ってきます
火のついた暖炉を開けて探したりちょっと頭が弱そうです
彼もひらがなが書けない部類の人かもしれません

ふたりを「泥棒」と勘違いしたミミちゃんが大歓迎します
ミミちゃんは「泥棒に会ったことないから会ってみたい」と言ってしまう
困った思考回路の持ち主なのです

逆に警察には警戒心を持っているらしく
前作では警察と一緒にいるシーンではパンチラ率を
極限まで下げていました
これはアニメ史最大の謎と言われています(ウソです)

会いたかった泥棒さんにならばぜひ!と
逆立ちでパンツどころかおなかまで見せて微笑みかけます
これは前作でおばあちゃんにも見せた姿ですので
泥棒は家族と同じくらい大好きだということのようです
今のおばあちゃんをどう思ってるかは
そっとしておきましょう

ちなみに頭の弱そうなほうの男は
声優が山田康雄だったので
「泥棒」で正解!
ミミちゃん恐るべしです!

さてそのふたりが捜しに来ていたのはトラの子供の
トラちゃんでした
隠れていたトラちゃんが出てきて
コパンダのパンちゃんとお友達となり
家族同然の暮らしが始まるのでした

ミミちゃんとパンちゃんとトラちゃんでお買い物です
郵便ポストに寄ることになったミミちゃんは
「ちょっと待ってて 線路に出ちゃ駄目よ!」
と言い残しますが秒でその禁は破られます
前作の失敗を教訓としていませんね

町まで探しに来ますが見つかりません
この時うしろの家の表札に「古林」とあるのですが
わざわざちょっと珍しい名前を使ったのは何故でしょう?

サーカスが来たことを知り
トラちゃんがそこに帰ったのかも?と見に行くことにします

パンちゃんはトラに捉えられてしまいます(またも高等なダジャレ)
恐ろしい音楽もかかり不穏な空気となりますが
アラレちゃん並みにつおいのは前作で証明済みなので
安心して見ていられます

しかし今回は武力行使ではなく
ミミちゃんとトラのお母さんとの心の交流によって無事解決です
トラちゃんは喋れるのに
大人のトラは喋られないのでしょうか これまた謎です

後日
大雨が降りつづいて
家の半分以上が水に浸かってしまい
ミミちゃんたちは屋根に上ることになります
ここでパパンダが屋根から落ちそうになって
いったんはこらえるけど結局落ちてしまう…というシーンがありますが
これいいですよね いろんな作品で見たことあるような気がするけど
何が元ネタなんでしょう 安定の定番ネタですね

前作でもパンちゃんがザリガニに鼻を挟まれて痛がっていましたが
今作ではパパンダがカニに挟まれてちょっと痛がってますね
階段から激しく落ちた時は笑っていたので
屈強な肉体でありながら鼻だけが弱点なのかもしれませんね

洪水で海と化した町の中を流れてきた
ボールの中に
トラちゃんからの足跡だけの手紙が入っています
よくここまで届いたなとか細かいことは抜きです
パパンダが助けを呼んでいると解読して
洪水で取り残された動物たちを救出しに行きます

汽車の中に閉じ込められた動物たちをパパンダが
屋根を開けたりして助けていくんですがここもリズミカルで
コミカルで非常に楽しくて微笑ましいです

ほっと一安心したのもつかの間
パンちゃんトラちゃんのいたずらで汽車は水の中を走り出します
これも細かいことは抜きです それにしても前作から水難続きですね

水から飛び出して
線路がなくなっても汽車は止まりません
追いかけてくるクルマのはずみ具合もいいです
あちこちぶつかって車体がボロボロになって
それでも走り続けて自転車に追い抜かれるところとか最高ですね
わくわく感で満ち溢れています

警察が「ブレーキだ!ブレーキ!」とあいまいな指示してきますが
当然ポリ公が嫌いなミミちゃんは「あら駄目よ どれかわからないもん」
と笑顔でスルーです

町中を暴走しまくる汽車でしたが
「キン肉マン」における第21回超人オリンピック第3次予選競技
新幹線アタックのテリーマンよろしく
パパンダが汽車を体で受け止めることによって事態は収束するのでした

…というわけで前作では鳥山明イズムを感じましたが
今作はゆでたまごイズムでした
キン肉マンが初めてプロレス技(キン肉スペシャル)で
勝利した相手がパンダマンだったのも偶然とは思えません
この洪水もベンキマンが敗北した時の洪水を彷彿とさせ
キン肉大王がスイ〜と泳ぐ姿を誰もが思い浮かべるでしょうし
階段から落ちたパパンダは
テリーマンの全身全霊をかけたブレーンバスターを受けた
ザ・魔雲天にしか見えませんし
そうに違いありません

なのでこの作品が無ければジャンプ栄光の歴史も無かったのでは?
という結論に至りました
集英社の社史にも載せておくべき作品ですね


果たして次の手紙では
「おばあちゃん」と書けるのか
そして
「トラちゃん」なのか「トラさゃん」なのか
その表記次第でおばあちゃんの精神が
いよいよ崩壊する恐れかありますので
わざと間違えてないのであれば
ミミちゃんが早くひらがなをマスターすることを祈っています
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