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ブリットのhokaのレビュー・感想・評価

ブリット(1968年製作の映画)
3.2
フォードマスタングとダッジチャージャーは今でもアメリカ車を代表するマッスルカー。時代に逆行している感じが私のようなおっさんには魅力的で刺さる。ブリットはそのオープニングから洒落ている。件のカーチェイスシーンだが、最近のバーチャルに慣れた若者にその迫力を理解してもらうのは、無理な気がする。
九〇年代後半から急激に進化したデジタル化により、フィルムはデータになり、加工を容易にし、グリーンバックにCGとVFXで画面を埋め尽くすようになった。技術革新に異議があるわけでは無い。空撮もドローンで出来るし、音響効果も臨場感も今の方が大いに味わえる。そもそも映画はドキュメンタリー以外虚構の世界なのであるから、要は楽しめれば、いい映画である。
しかしアナログ時代にその虚構を創り出す為、製作者達が絞った知恵や凝らした工夫が見え辛くなったのが寂しいだけだ。
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