このレビューはネタバレを含みます
ホラー映画というよりSF作品という印象。
"何が見えているの?"という問いがキーワード。
人間は脳手術によって高次元の世界を知覚できるようになるという仮説から実験を繰り返してきたマッドサイエンティスト達。
脳手術によって被験者達の精神レベルは高次元に昇華したかに見えた(それを示すのが謎の白い光で、おそらく被験者たちには"別の何か"として見えている)
しかし、彼らを"客観的に観察し記録"するはずの研究者たちの精神レベルが三次元にあるせいで、いつしか彼らを観察どころかコントロールすることすらできなくなり、精神に異常をきたしていく.....(それがあの白い光に呑まれるという現象)
という一応の理解←
低評価が多い割には発想が斬新で面白かった。
終始ジメッとした不気味さが漂う中、淡々と物語な進むが、片平なぎささんを含めたキャスト陣の怪演によってかなりまとまった作品に仕上がっている。
が、ラストのパラレルワールド展開は蛇足かな...と。"自殺したら何もない"というメッセージ性をねじ込みたいばかりに付け足した印象。