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お早ようのKnoTのレビュー・感想・評価

お早よう(1959年製作の映画)
3.5
YouTubeで山田玲司の熱い推し評論を観ての再鑑賞。なので画面を意識的に見てみた。
差し色の配置、特に効果的に使われている赤の朱に近い色味が日本らしくて素敵だ。

遠近法を意識した構図が続くので、愚痴ってるおばさんの場面ですら絵画的。インテリアもおしゃれだ。
あまりにも絵が格好良くて近代の庶民的な話ではあるが異世界のようだ。

そんな中、押し売りを追い返すおばあちゃんと終盤の杉村春子の「お前に履かせるパンツは無い‼︎」が有機的に浮き上がって見えた。この両シーンがすごく好き。
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