天鵞絨

ナイト ミュージアム2の天鵞絨のレビュー・感想・評価

ナイト ミュージアム2(2009年製作の映画)
1.6
新たな舞台、仲間……!と思ったんですけど、なんかこう、燃えないんだよなあ。無理に挟んだような恋愛展開が非常にストレスを感じさせます。
博物館の隅々まで舞台にしたドタバタ活劇にハッピーエンドが面白かったのが前作。しかし、今回は規模が大きくなりすぎ、だるい恋愛展開、緊張感のない弛んだ展開など、落胆せずにはいられませんでした。(アメリアは展示物なので結ばれないのは承知しています。結ばれなければバッドエンドという短絡的な判断ではないことを書いておきます)

スミソニアンの博物館(舞台)が広すぎたために、あんまり入り込めなかったです。目まぐるしく移動するだけ。致命的じゃないですか?仮にもナイト「ミュージアム」なのに……

緊張感がないのも、非常に残念な点です。仲間の命を助けるといいながらはしゃぐアメリアに少し苛立ちました。それにすぐに懐柔される敵。だから窮地に立たされるというスリルもない。絶望感もなく、全然悪事を働かない敵。アクションシーンもそんなに迫力が無く、古代の軍勢も所詮は巨大建造物には手も出ない。つまらないですよこれ!!!

それと、アメリアにスポットが当てられすぎです。英雄に焦点を当てるのは良いんですけど、主人公より目立ってしまっては……
ラリーの大出世もそんなに意味のない描写に感じられましたし……

とにかく残念でした。元々1で息子との和解、動く博物館の展示物という、完結してるような作品でしたので、続編で同じことをやってつまらなくなるのは必然かもしれませんね。
絵画のコーナーは良かったのですが、それ以外は好きになれませんでした。
天鵞絨

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