リリアソー

光る眼のリリアソーのレビュー・感想・評価

光る眼(1995年製作の映画)
4.9
田舎の町で、エスパーの子供達が生まれるお話し🎦

古い映画のリメイクらしい。子供達は人を操ったり心を読んだりでき、眼は能力発動中に光る感じ。大人達は子供達の特殊能力によりバタバタ死んでゆくw💀

この映画の監督は「遊星からの物体X」や「ゼイリブ」といった宇宙からの侵略を描いたSF映画で有名な人。本作に登場するエスパーの子供達も宇宙からの尖兵で、この映画も宇宙からの侵略映画だと見なされてるけど、果たして?
本編にはUFOや宇宙から地球を監視するエイリアンも直接は映りこまず、何より子供達の行動そのものに違和感を覚える描写があった。その違和感を特に感じたのは、主人公と子供達のやりとり。主人公は大人の男性(スーパーマンw)ですが、光る眼子供達のリーダー格の女の子は、ことある毎に主人公に色々と親切丁寧に状況を解説してくれるw

ただ地球を侵略しにきただけならば、地球人との間に意志の疎通や会話なんかいらんけど、この子達って、基本は物語の中では始終攻めの姿勢でなく受けの姿勢なんだよね。基本的には、大人達が何かアクションしない限り、子供達側からは命に関わる攻撃っぽい攻撃は多分仕掛けてきません

物語終盤、光る眼の子供達は主人公の心を読もうとして、わざわざ心が読めなかったという『弱点』をご丁寧に説明。その様子にはどこか人間を試しているような印象を受けました。もしかしたらこの映画の子供達はモンスターではなく人類が裁きを受けるべきかを判断するべく、超常的なナニカから遣わされた使者だったのカモ
私にはこの映画のラストは、社会をより良い方向へ導く使命を帯びた大人が、その使命を全うするのことにより人類終焉の裁判が覆えったようにも感じられました⚖️

本作は娯楽性自体が低い作品なので、B級映画で違いませんが、一つ一つを読み解こうとすると、途端に壮大な黙示録の叙事詩になるような気がしました。万人にお薦めできる作品ではないですが、私はこの作品大好きです💕