nanako

ロード・オブ・ウォーのnanakoのネタバレレビュー・内容・結末

ロード・オブ・ウォー(2005年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ニコラス・ケイジが武器商人を演じるこの作品。
おもしろい?と聞かれると答えに困りますが、考えさせられる映画でした。映像もキレイだと思います。

ニコラス・ケイジ演じるユーリーの裏社会ヒューマンドラマと言えば良いんでしょうか。実在の武器商人をリサーチして書かれた作品らしいので、自分の知らない世界をのぞき見る事ができたような感じです。
武器商人としての腕がいいことは認めるし、それがもうちょっと違うものを売る事に軌道修正できなかったのか悔やまれますが、武器商人という商業以外は弟思いで上昇志向で現実的な、普通の男性に見えました。弟は割り切って生きられない、正直で優しい性格だったんですね。ユーリーの弟みたいにならない強さも、武器商人としての才能だったと思います。でも、「なんで俺はこんな風にしか生きられないんだろう・・」というような気持ちも随所に感じられて(わざとらしくなく)、おもしろおかしく、裏の職業事情をただ覗くと言うよりは、生身の人間の心の葛藤も見えた気がしました。

それにしても、内容的には凄いですね。実話ですとは銘打っていませんが、事実の部分の多いでしょう。こわい!
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