このレビューはネタバレを含みます
フランス映画史でサスペンスと言えばこの人。アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督。
でも相変わらず前半はあまり目立った事件が起きたりしないので見るのに根気がいるけども、
これも相変わらずで後半はすこぶる面白い。
こういうのは映画館でほんとは見たいところ。
ある糞男の妻と愛人。この二人は男への憎しみで共鳴しあい、男を協力して殺すことになる。
妻の方は修道院育ちでどちらかというと殺しに向いてなさそうな優等生イメージ、愛人のほうは普段から人を殺してそうな肝が据わってるタイプ。
その二人がかなり色々危ういところはありつつも(このあたりのくだりもナオミとカナコみたいで結構楽しめる)なんとか男を殺すことはできたが、
なぜか死体が姿を消してしまう。そして次々に挙がる男の目撃談。彼は怨霊となってしまったのか。はたまたなんらかの理由で生きているのか。
とにかく怖かった。怒濤の結末のラスト、終わり方がとにかくすんごく怖い。