悪魔のような女の作品情報・感想・評価

「悪魔のような女」に投稿された感想・評価

ろ

ろの感想・評価

4.8


「地獄を信じないの?わたしは信じてる」


暴君のような夫に耐えかねた妻は、夫の愛人と殺害を実行。
しかし、奇妙な出来事が次々と起こり・・・。

午前十時の映画祭でも上映されていた今作。
「こわいのかな~ひとりで観れるかな~」とビビってる間に見逃しました(笑)
1年越しにレンタル鑑賞!
ラジオ番組に夢中な下宿人夫婦、校長にヘコヘコする先生たち、さらにはいたずらっ子な生徒たちまで、魅力たっぷりに映し出されます!ワイルダー監督の「情婦」やヒッチの「裏窓」、そしてジョージキューカー監督の「ガス燈」のような、ユーモア×スリルの絶妙な塩梅にすっかり引き込まれてしまいました!


「わたしたちは醜いけだものだわ」
「彼のような男には、これも自業自得よ」

愛人の家におびき出し、睡眠薬入りのワインを飲ませ・・・。
道中のガソリンを入れるシーン、そして深夜 学校のプールに死体を放り込むシーンとハラハラが続きます。
殺したはいいものの死体がどうなっているか、毎日気になって仕方がない奥さん。
そこで、プールの水を抜いてみると・・・。
「彼はたしかに死んだはず。わたし、この目で見たのよ・・・」

「お気の毒に。ここにはいませんよ。ご主人には別の世界がある」
あの夜 夫が着ていたスーツが配達され、学校で撮影した集合写真には夫らしき影。
生徒のモネはいないはずの夫に叱られ、パチンコを取り上げられたという。
「夫は生きているの?それともだれかのイタズラ?」
見えない夫に翻弄される妻。
もともと心臓が弱い彼女はみるみる体調を崩していきます。


夜も更けた頃、扉の開く音で目が覚めた奥さん。
真っ暗闇のなか廊下の突き当りから漏れる光。
ゆっくりと回されるドアノブ。
響くタイプライターの打鍵。
恐怖におののき浴室に駆け込んだ、そこで彼女を待ち構えていたものとは・・・。


女同士の罪の擦り付け合いから、こちらが心臓発作を起こしそうになる奥さんの表情、そしてラストシーンまで必見です!



「悲劇や恐怖を描く絵画にはつねに教訓がある」
私は鈍いので最後まで犯人がわからなくてドキドキしてました。すごい楽しめました。
最後にお友達に話さないようにとの注意がありましたのでこれ以上は言えませんが焦らされるのも悪くないという映画でした。
kos

kosの感想・評価

-
ハリウッドリメイク版は最後だけ観たけどこっちの方が潔くて好き
やま

やまの感想・評価

3.8
ヒッチコックにも影響を与えたと言われる今作。

普通に考えたら片方の女が怪しいというのは分かるけど、これほどまで傑作と名高い今作なので、まさか彼女が仕組んだ罠なのかとか色々考え込んでたら映画が終わってた。多分前評判とか聞かないで観てたら犯人は直ぐに分かるだろうなって感じ。


しかし美術面において今作良い。
全てはラストに詰まってるわけだが、彼女が歩いてく様子。犯人の姿のカットバック。彼女に当たる光と陰。そして目玉。。。 ラストがめちゃくちゃ良い。
No.272
珍しく本作も「サイコ」も両方とも好きだが、どちらかと言えばこっち。目に半分に割ったゆで卵みたいなの入れてたけど痛くないのかな。
本当にドキドキさせられっぱなしのアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督によるサスペンスの傑作!
いやぁ~、不気味なモノクロ映像と意外な展開に驚かされた。

舞台は、ある学校。学校長の男(ポール・ムーリス)は、大金持ちの妻(ヴェラ・クルーゾー)に学校の運営費を出させた上に教師もさせて、自分は他の女性教師(シモーヌ・シニョレ)と公然の不倫をしていた。
そんな彼は暴力的で利己的なので、妻と女性教師が結託して「二人でアイツを殺そう」ということになるが……。

ホントに上手い物語展開。
また、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督は、最初この作品をカラー映画で撮りたかったらしいが諸事情によりモノクロ映画となったが、撮影時はわざわざ曇りの日を選んで撮影したとのことで、それが映像に不気味さを与える効果を与えた。

傑作!
McQ

McQの感想・評価

3.9
「結末は誰にも話さないで下さい」、、この警告はこの映画から始まったとか!

リメイク版は昔観ていたけど、内容はほとんど覚えてなかった。

リメイク版でも感じた(その印象だけ覚えてた)けどタイトルの「悪魔のような女」はやっぱり違和感。。

一番の驚きはシモーヌシニョレがシャロンストーンにそっくり!
パーツは全然違うのに雰囲気が、、

今となってはオチが途中で読めてしまうけど、50年代でこの発想は驚異!!

というか分かってしまっても面白い。リアルタイムで体感したかった。

リメイクもまた観直したくなりました。
サスペンス作品として、超一級品だと思う。あらゆる面で白黒映画の良さが発揮されてる。
死体が消える映画を観たい。

今目の前に死体があってそれをなんとかしたくて解決方法を映画に求めてるというわけではありません。ロストボディやアイデンティティーを観るための前フリでもありません。単なる思いつきです。映画の楽しみ方は自由ってことで。


真夏の夜のミステリー消える死体の映画祭2018


1本目はヒッチコック大先生と言いたいところなのですが、先生の作品、初期のものはお取り寄せが多くて…諦めました。よってこちら、3本目を予定してましたが繰り上げです。悪魔のような女の人です。デビルです。デビ夫人です。でも蓋を開けたらデビ夫人側に立って応援してました。男がクズ過ぎてね。頑張れデビ夫人!!!
(デビ夫人…男前だな…)

本題行きます。今回は映画そのものの評価ではなく、以下の観点で評価して点数をつけようかなと。作品の面白さには全く関係ありません(気にする人、ごめんなさい)。

デフォ1点+以下それぞれ1点で

①死体の消し方に趣向を凝らしているか
②背景
③意外性
④美しさ

①趣向=0.5
死体の消し方に名探偵コナンばりの趣向を凝らしているかどうかですね。なかなか消えなくてやきもきしました。そしてようやくプールね。わかる。わかります。濁ってるんですよ。水が死んでます。絶対ヤゴいるわー。
浮かぶってどっかの法医学者が言ってた気がするけどね、なかなか見つからなくて、デビ夫人も痺れを切らすわけですよ。んで結果いないの。消えてちゃってるの。あんなに重かったのに?多分ヤゴに食べられてるよこれ。ひと切れ残らず。想像したらかなりスプラッターだな。
結果、趣向は凝らしていませんでした。ヤゴだったら満点でした。惜しまれます。0.5

②背景=1.0
原作者のボワローさんとナルスジャックさんは、二人名義で推理小説を書いておられたようです。あのヒッチコック大先生の『めまい』もこの人たちが原作。二人で作品を作るなんてすごい(藤子不二雄かゆでたまごしか思い浮かびませんが)。作品を作るために日夜激論を交わしてたのでしょうか。それだけで映画ができそう。
更に監督のアンリさんはあの『恐怖の報酬』の監督。なるほど。これは期待大。監督の当時の妻であるヴェラさんも悪魔のような女を主演しています(デビ夫人じゃない方)。夫婦で映画作りに携わるなんてもうそれだけで胸熱。伊丹監督やユーリノルシュテイン、上田監督がパッと思い浮かびました。文句なしの1.0です。
(でもこの評価、死体に関係無いな…)

③意外性=1.0
伏線が張ってあるわけですよ。これ、あとあと効いてくるなって。わざわざ強調してくるんですよ。でも死体の消し方に関して言えば意外性はないと思ってました。
が、ありました。意外性。読めませんでした。満点です。1.0

④美しさ=0.2
ここでは仕事に対するプロ意識みたいなことを評価したい。一死体に対する死体職人のこだわり、もしくは俳優魂的なものをね。インパクトよりも細部を重視。
死体が生前のクズさを体現していて好評価。垂れた髪の毛に哀愁のような同情のようなものを微塵も感じませんでした。これも好評価。でも白目はイマイチ。本物の白目を見たことあるけどそれに肉薄できてない感じでしたね。なんかこう美しくない。よって0.2

全体を通して

子供の優しさに+0.1
倒れ方、かわいい+0.1
最後に、モネの誠実さに+0.1
(なんかグリフィンドールに加点するマグゴナガル先生の気持ちが分かってきた気がするぞ。死体関係無いな~う~ん)

あっ、作品は面白かったですよ。
SexyPonyo

SexyPonyoの感想・評価

4.0
初めて観た。同監督の他の作品に比べ、あんまり好みじゃなかったけど、様々な作品に影響を与えていることは分かった。特にユーロ系のホラー映画。最近だと(でもないか)『マーターズ』なんかも本作を参考にしてるんじゃなかろうか。
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