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大地の詩 -留岡幸助物語-のたかのレビュー・感想・評価

大地の詩 -留岡幸助物語-(2010年製作の映画)
4.0
 留岡幸助、有馬四郎助、好地由太郎、石井十次、原胤信...誰も知りませんでした。日本近代史に興味がありつつも、まだまだ知らない英雄は沢山いますね。
 現代の大人達より格段に大人っぽい当時の有志達、近代史に憧れを持つのは、こんな時代の再現を夢見ているかもしれません。
 さて明治維新後の社会、本土の人にとって、北海道はとてもネガティブなイメージがあったのですね。無論、開拓は大変なものだったと思いますが、色んな妄想がオマケについていたのだと思います。
 製作レベルはお世辞にも褒められませんが、時代背景も題材もいいし、要所を押さえているが故に、なかなか訴えるものがあったと思います。
 要所の要所と言えるのは、人間の「改心」だと思います。簡単に言うと、悪人が善人に戻る事です。時間の関係上か、ちょっと簡単に改心し過ぎる感はありましたが、これ抜きにしてこの作品は語れません。
 「一路白頭ニ到ル」いい言葉ですね。伊達政宗の「馬上少年過 世平白髪多...」を思い出しました。
 そして「家庭を下宿にしてはいけない」という言葉に共感しました。親として、衣食住を提供するだけでは、責務を果たした事にはならないと言うことです。やはり愛なんですね。親として心しておくべき事です。
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