ぐっち

ジョゼと虎と魚たちのぐっちのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)
5.0
「どうしても」という時や選択が誰にだってある。どうしても気になる、どうしてもしてしまう、どうしても駄目だった…
その都度、人間は正しくもないし、間違ってもいない。
障がい者と健常者の情愛を通じた嘘偽りの無い人間描写が素晴らしい。

池脇千鶴の淀みない大阪弁の抑揚が映画に色香を生み出している。そこはかとない魅力、役と女優との境界をも見失いそうな境地。そう、ジョゼは池脇千鶴であり、池脇千鶴はジョゼなのだ。
彼女の女優としての天賦の才が輝いていた。
平成の日本映画、珠玉の傑作。
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