たけp

ジョゼと虎と魚たちのたけpのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)
2.0
何にも考えてない大学生だった恒夫(妻夫木聡)が乳母車に乗せられたジョゼ(池脇千鶴)と出会うことで成長していく話
⋯のはずがそんなに成長してないだろというのが自分の感想

2003年の作品だけど現在では「障害者の役は障害者の役者が演じる(障害者の仕事を健常者が奪うべきでない)」という考えが世界のスタンダードなので今見ると違和感
アカデミー賞作品の「コーダあいのうた」もすべて聴覚障害者の役者が演じてる

『障害者と性』みたいな話も本当の脳性麻痺の女優佳山明が主演してる「37セカンズ」に比べるとかなり劣る

ジョゼを家に閉じ込めて隠している祖母(新屋英子)は倒すべき悪だと思うんだけど、そういう描写もされてなかったなあ
ジョゼが水族館風のラブホテルを選んだのは、ジョゼ自身が水槽から海へと出て自由になったことのメタファーなのかな

香苗(上野樹里)と歩きながら話す最後のシーン
道路を走るクルマの音がうるさすぎて台詞が聞き取れないんだけど演出じゃないよね


【教訓】
恒夫がジョゼの祖母の朝食の誘いを断ってたらこの話はなかったわけで人生を変えたいならどうでもいい誘いに乗るのもアリかな
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