終

ジョゼと虎と魚たちの終のレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)
4.7
今まで池脇千鶴の顔が苦手だったのだが、この作品では設定通り不思議な魅力のある美少女に見えたし、今まで見た映画の中で1番可愛いベッドシーンだった。

障害者の問題については、終始周囲の人が何気なくこぼしてしまう差別的な発言などに留まらないリアルな描き方がされていた。
近所の変態に胸を触らせる代わりにゴミ出しをして貰っていると告げたジョゼに対して恒夫が「え〜それってどうなの」と笑うシーンは、福祉の欠陥による障害者の選択肢の乏しさと、健常者が障害者の抱える困難を想像することの難しさを象徴していると思った。

でも結局、理解があっても愛があっても越えられない「障害」があるという現実が1番切なかった。
終