トシオ88

白い家の少女のトシオ88のレビュー・感想・評価

白い家の少女(1976年製作の映画)
3.8
寒い冬、街の外れの森の中の白い家に住む少女。そして決して姿を見せない詩人の父親。彼女には誰にも言えない秘密があった…❄️

主役少女リンの役を14歳のジョディ・フォスターが演じる。リンは13歳の設定だからほぼ実年齢。柔らかく美しい表情の中、冷ややかなブルーの眼差しと大人びた台詞を平然と言い放つ恐るべき演技力。この後、間もなく「タクシードライバー」の若き娼婦の役で、世界に大きな衝撃を与えるのも納得。

つきまとう殆ど変質者の金持ちボンボンを、若き日のマーティン・シーンがとてもとても嫌らしく演じる。鬼太郎みたいな髪型で少女をストーカーするんじゃねー!💢本当にキモい😨

ショパンの「ピアノ協奏曲第一番」が静かに流れる中、冬のニューイングランドの海と寂しい街並みの景色が一層この映画の寂寞感を強める。

ラスト、エンドクレジットが流れる中でのジョディの茫漠とした、でも固い意志を感じさせる表情のアップに引き込まれる…1970年代サスペンスの異色作🎬
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