たく

白い家の少女のたくのレビュー・感想・評価

白い家の少女(1976年製作の映画)
3.5
いろいろ衝撃的。
ジョディー・フォスター13歳の異常な演技力で、彼女のために書かれた話としか思えない。

話はかなり奇妙で、冒頭からマーティン・シーンがハロウィンに乗じてジョディー・フォスター演じるリンの家に押し入るシーンから明らかに異常なムード。翌日には彼の母が勝手に入ってきて思い切り上から目線で嫌味ったらしく話してくる。
なんなんだこの親子は?って思ってるとリンはリンで父親がいつも仕事中で誰も会えず、なんだか怪しい。
嫌味な母親との口論の末にある事件が起きて、その事態収集に追われていくリンの前に若くて足の悪いマジシャンが現れ、リンの悲しい過去が分かるとともに道行きの恋の展開になっていく。

今じゃ考えられないヌードシーンが衝撃的で、「エコール」観た時と似た感覚を覚えたね。
ラスト、己の所業の結果を見つめ続けるリンのドアップがエンドタイトルをバックに延々続いて、「君の名前で僕を呼んで」もかくやと思わせる。

劇中で使われるショパンのピアノ協奏曲のレコードが、クラウディオ・アラウでエリアフ・インバル指揮なのには驚いた。
たく

たく