kentaromori

酔いどれ詩人になるまえにのkentaromoriのレビュー・感想・評価

酔いどれ詩人になるまえに(2005年製作の映画)
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ブコウスキーの大傑作『勝手に生きろ!』に劣らず、映画版もおもしろかった。

働いてはクビになり、また働いてはクビになる・・・
笑えるんだけど、そのすぐ近くには深い孤独(あるいは諦念)がある。



「暗闇のなか、窓の外を見た。一人になったのは五日ぶりだった。おれには孤独が必要だった。他のやつに食べ物や水が必要なように。一人になれないと、おれは日ごとに弱っていく。別に孤独を自慢してるわけじゃない。孤独に頼ってるだけだ。部屋の暗闇はおれにとって陽の光だった。おれはワインを飲んだ」
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