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エイリアン2のZiseのレビュー・感想・評価

エイリアン2(1986年製作の映画)
3.6
ロムルスに向けて再鑑賞。1作目をベースとした飛躍のシリーズ2作目。逆にホラー感が薄くてシリーズで一番特異な作品となっています。


「今度は戦争だ」とはよく言ったもので、SFホラーからSFアクションへの華麗なる転身を遂げ、後世への影響は1作目に負けず劣らず。特にゲーム業界への影響は絶大だと思う。FPSではこの作品の植民地海兵隊っぽいビジュアルのゲームがいくらでもあるし、バイオハザードは本作のエレベーターのシーンを丸々オマージュしています。

また、ジェームズ・キャメロン自身への影響も絶大でしょう。以降の作品の強い女性キャラ、カッコいいけど工業的なデザインのメカや小道具などなど。3〜40年経ってもアバターでいまだに似たような事やっているのにはちょっと笑えます。

ただ、後世に絶大な影響を与えるほど面白いのは間違いないのですが、質より量を取った結果なのかゼノモーフのデザインはシリーズで一番ダメです。頭の膜が無いのはやっぱり違うなと。あと、クイーンのシーンでひょこっと立って出てくるゼノモーフもダサくて嫌です。

ということでターミネーターは1より2派なのですが、エイリアンは2より1派なのは、ゼノモーフのビジュアルのせいかなと。カッコいい銃撃戦よりもゼノモーフをどう恐ろしく映すかのほうがこのシリーズにとっては重要だと思います。
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