「よし子は昔からゴリラ顔で、強引でわがままで、町では有名な女だった」
「どうしよう よし子が全然変わってない!」
「お金一銭もなくなっても 人間って死ねないもんだな」
「ウルトラミラクルラブストーリー」が最高だったので監督さんを辿ってこの作品へ。やはりこの作品も素晴らしかった。
よし子の「なんで怒ってるのかよくわからない怒り」がめちゃくちゃに好きだし、傍若無人で暴力的で仕事もできず愛想もなく、何も人間的魅力がないように思えるけれど、その「感情への真っ直ぐさ」があまりにも眩しくパワフルで、見ていて心地いい。ある意味これは「理想の人間」であり、「こんな子が友達にいたらいいなあ」と思わせてくれる。現実にはこんな子はいないだろうなあ。
なんか、これは個人的な意見なんですけど、最後はあっさりよし子死んでしまってもいいなあ。と思えた。死んだとしてもそれは彼女の「弱さ」のせいにはならない。彼女を殺すものは彼女を越える何かしらのパワーであるべきで、その決着はあっさりつくはずだから。