ジャッキーケン

ハッスル&フロウのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

ハッスル&フロウ(2005年製作の映画)
4.6
1本のデモテープで夢を掴み取れ!
ゲットー脱出!アウトオブゲットームービー!

才能を腐らせてるDジェイ(テレンスハワード)は娼婦の運転手として日々ゲットーに生きていた。そんな彼がたまたま同級生キーと出会うことでラップの道に再び歩み目指せゲットー脱出を図るガリーボーイ路線のラップ映画

「ストレイトアウタコンプトン」「ガリーボーイ」のようなラップでゲットー脱出をしようする映画なんだけどこれらの映画は選り取り見取りな傑作ラップソングが華を添えるのだけどこの映画は1本のデモテープで夢を掴むが如くたった1曲に全てを込めてる!

だからこそカタルシスであるその曲にこの映画の全てのパワーが注ぎ込まれてる!

資金もない、人手もない
身内だけで作り上げるラップソング
1から成り上がるゲットーイズムに痺れる
Dジェイがラップ、キーと教会のピアノマンことシェルビーがサウンド担当、妻がコーラス担当そしてノラは換気扇止め担当と一人一人の役割が映画を盛り上げる!
特にノラの換気扇からの曲の導入が最高にイカしてる

大物ラッパーが地元に帰ってきたことで売り込みに行くのだけど失敗そこからの急展開を迎えるニューシネマな銃撃展開、そこからのノラの覚醒劇には感動させられるしやはりあの曲がここぞというときに流れるカタルシス!

媚びに行くなら潰しに行け!
ナニをシャブるなら相手にシャぶらせろ!
夢に向かって「歩き」続けろ!!!!