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虹の世界のサトコのmLucのレビュー・感想・評価

虹の世界のサトコ(1952年製作の映画)
3.0
映画というより舞台という感じだった。偉大なる指導者サトコを持ち上げる感じ、群像の扱い方や財産分配の思想は如何にも旧ソ的だなと。細部まで拘った美術で神秘精神世界に肉を与えるセンスやロマン主義的な自然描写は流石のロシアと思いました。海の王女登場シーンと鳥乙女の歌のシーンは心底不気味で魅惑的。バビロニア的な異教徒の国でチェス盤が出てくるのがちゃんとしていて熱い。イエスの行なった奇跡から各国の民間伝承的な説話まで(どっちが先かは謎だが)色々盛り込んであり不気味なイッツアスモールワールドってかんじ。海の王女、ホントに可愛い。チェブラーシュカの声した青白い美女!
好みの問題と思うが作品のモチーフになったらしいオペラには感動できない。
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