あさずきとうか

X-MEN:ファースト・ジェネレーションのあさずきとうかのレビュー・感想・評価

4.6
この作品でマグニートーはボスという名の束縛から開放され自由の身となっています。
これにより過去の体験やプロフェッサーXとの友情、そして主張の違いについて掘り下げられ、非常に人間味溢れるキャラとして描くことができました。
またそうすることで、やがてセバスチャン・ショウのような悪へと変貌していく姿にも強い悲哀性が生まれています。
この配置転換は陰と陽の両面でプラスに作用しているのではないでしょうか。

僕が思うマグニートーのカリスマ性とは、圧倒的なミュータントパワーではなく、観る者にアンビバレントな感情を抱かせるその思想なのです。
代わりにボスキャラとして頑張ってくれたケヴィン・ベーコンに感謝しなくちゃいけませんね(笑)