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とんかつ大将のアノのレビュー・感想・評価

とんかつ大将(1952年製作の映画)
3.4
川島雄三最初の良作はこれでしょう。
オーソドックスな話でもこれだけ軽妙な演出で見せることが出来る!

最初の自動車事故からしてカメラワークが楽しく、とんかつ屋で高橋貞二を叩きのめすアクションもよく撮れてる。
幾野道子や徳大寺伸との因縁も過去作とは比べ物にならない緊張感のあるシーン作りだ(川島は湿っぽい話がある方がずっと楽しい)。
外套羽織った徳大寺伸の無頼ぶりがまたねー、イカす。

そして何より津島恵子と角梨枝子の対峙!
語りぐさになるだけあって(http://sandletter.hatenablog.com/entry/2016/01/03/223000)ここのカメラはまったく素晴らしい。
三井弘次が突き飛ばされてからカメラがぐんぐん上がっていくのには驚きました。
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