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女体のflyoneのレビュー・感想・評価

女体(1964年製作の映画)
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40円で身体を売り、40円の牛肉を食べる。身体を売るために食べるのか、食べるために身体を売るのか…この種の不条理さというか、生そのものへの問いかけは再度浮上する。貞淑な妻としておさまることと、愛人関係におさまることとは、ともにある種の契約のもと自身の身体を売ることではないのか。
『蕨野行』と続けて見ると、恩地日出夫という人は、ある社会の中で生きることの困難さとそれに翻弄される女を描くとき、もっともその手腕が発揮される人ではないか、と無責任に言ってみたくもなる。
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