J

僕らのカヌーができるまでのJのレビュー・感想・評価

僕らのカヌーができるまで(2010年製作の映画)
3.7
「人類はいかにして海を渡ったか」を出発点に実際に当時の技術レベルで造った船に乗ってインドネシアから石垣島までの航海、をするための船を1から作り完成させるまでのドキュメンタリー。
関野氏はそのためにはまず船を作らねばならない→その船の元となる巨木を調達せねばならない→その巨木を伐採するための斧などの道具を用意せねばならない→…というふうにプロセスを逆行させて辿っていった結果、その道具の元となる鉄を作るための砂鉄を砂浜で採集するところからその作業を開始させる(映画もそこからスタートする)。そこから、たたら製鉄、いかだの木と木を括り付ける縄を作るためにいろんな種類のツタを集め研究する縄班、航海中の保存食を作る班、等に別れどこまでも地道な作業を行なっていく。
すげえいいなと思ったのが、それらの工程の中で時々ほんのちょっと「あ、それは使って良しとするんや」みたいなツッコミを入れたくなるようなゆるさがあったところ。それ差し引いてもめちゃくちゃ凄いしな。そしてついにその船"縄文号"が完成したところでこの映画は終わる。
というわけで続編、早く見たい。
J

J