✴️イラン映画界の巨匠🇮🇷
アッバス.キアロスタミ監督作品
"ジグザグ道3部作"の第1章
"丘を越えるジグザク道"
そのシーンが三部作の
象徴のようになっている
友だちのノート📖を間違って
家に持ち帰ってしまった少年が
ノートを返すために友だちの家を
探し歩く姿を描いている🏃♂️💨
ハリウッド映画が
"ステーキディナー"だとすると
本作は"焼魚定食"が如き
アッサリ感😉
✴️イラン原風景🇮🇷&異国情緒が
ストーリーに暖かみを与える
白く粗々とした
漆喰の壁
建て付け悪い古びた
木製のドア🚪
牛🐂、山羊🐐、鶏🐓などが
牧歌的に放し飼いで
ウロウロ。。
小学2年生の主人公が
谷を超え、山を越え、
迷路のような村の中を
友達のウチを
迷いながら探し廻る
なんてことのない
ありふれた日常の1コマ
不思議とホッコリした暖かみを
感じさせる映像の安定感☺️
✴️ 大人たちは、子供に対して
どこまでも高圧的かつ権威主義的で、
話の通じない存在として描かれる
全く子供の話を聞かずに
"とにかく宿題はノートに書け"
という学校の先生
"とにかく先に宿題しなさい"
という母親
"とにかく煙草を取ってきなさい"
という躾にうるさい祖父
命令の不条理さと容赦のなさを
知るからこそ、
主人公はいじらしいほど
懸命に友だちの家を探し廻る
✴️ 元建具職人老人との交流は
唯一心和むもの😉
夕闇が迫る村の小径を歩く2人
かつて老人が手掛けたという
家々の美しい飾り窓から
洩れる仄かな灯りが白壁に映って
とても幻想的な1コマを
創り出している✨
✴️ 素人しか起用しないことで知られる
キアロスタミ監督は、カスピ海に近い
小さな村の子供たちを出演させた
全員が演技未経験者だとか。。
たしかに演技のつたなさは
目立ちますが、
イラン映画界の製作困難を押しても
どうしても作りたいという
キアロスタミ監督の熱意🔥が
ジワりと伝わる
✴️ 小津安二郎のファンを
公言しており、彼の作品には
小津監督の影響が随所で
見られる