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電人ザボーガーのsithmaroのレビュー・感想・評価

電人ザボーガー(2010年製作の映画)
3.5
後半がダメってわけではないのだが、元のテレビシリーズを知っている世代としては青年パートだけで一本作ってほしかった。

とは言え、この時代にこんなにリスペクト満載のザボーガーが見られるなんて夢のようだ。
古原君の暑苦しい演技が実に昭和特撮感を漂わせていて良い。
平成ライダーのような今時の特撮も好きだが、たまにはこういうのも観たいんだよ!
かと言ってただ懐古主義に走るだけでなく、ザボーガーの変形シーンなどはCGでより格好良く見せたり「古いもの」を最新技術で見せる作り方は好感が持てる。

またいい意味で井口監督らしさが抑えられている。
観る前に監督が井口監督であると知った時は、あの個性が吉と出るか凶と出るか不安はあったが、監督が原作要素を生かすために、あえて自身の個性を抑えられたのであれば、これは良い判断だったと思う。

ターゲットはかなり限られるが、良い作品。
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