双眼鏡で覗く海辺。
寝そべるカップル。
ん~…いう怪しげな声と緊張感ある音。
開始2分で首を切られる女性と男性‼
しかし、それは夢…か、過去におかした犯行か……
悪夢に飛び起き、涙を流す男性…
太った体には多数の傷痕
蝋燭で飾られる母の写真
ベッドの傍らには血の滴ったマネキン…
男は町に繰り出し、娼婦を買う。
娼婦のリアルな切なさ。
そして、殺されて頭を剥がれる彼女。
男は、持ち帰ったマネキンにその頭皮を被せ、ホッチキスでとめる…
悲しげで怪しい独り言とともに…
檻に入れた人形に与える餌。
このオープニングからして、この映画が良いものとわかる。
漂う悲壮感。あきらかに精神を病んでいる主人公フランク。
影像のみで見せるマネキンへの執着…
小さなアパートには様々なマネキンだらけだ…
車でいちゃつくカップルも襲撃される。
彼が次のターゲットとしたのは、看護婦。
謎の男につけられる夜道。人のいない地下鉄。
恐ろしい……
フランクは、カメラマンの女性と親しくなるが、彼女に彼の犯行を知られてしまい…
トラウマがどういったものかは、細かくは説明されません。
彼は極度のマザコンです。
それくらいで?‼ともおもうけど、
フランクの、トラウマ感は伝わってくる。
完全におかしい。
フランク役のジョー・スピネル(『ロッキー』の高利貸しガッツォ役など)の熱演が素晴らしい‼
ただのサイコでもなく、女性をエスコートしたり、常人の様子もありつつも、突然狂いだしたり。その暑苦しい狂気の迫力がすごい‼‼
イタリア系で濃いひげ、がたいのよい中年太り…そんな彼が、「ママァ~、ママァ~」と… ブツブツと独り言を… 不気味ですw
製作総指揮と原案・脚本も彼。つまりは俺映画であるのです。
ヒロインにホラー女王のキャロライン・マンローを起用したのも、ファンだかららしい。友人だったスタローンのロッキーに感化をうけたらしい。(うだつのあがらなかったスタローンは、自ら脚本を書いて売り込んだロッキーによって自らの道を切り開いたので。)
そして、この映画は、めでたく、80年代スラッシャームービーのブームの火付け役のひとつとなったのです。
それに貢献したのが、人体破壊のマエストロ、トム・サヴィーニ兄貴‼
彼の特製メイクはやっぱり良い‼‼‼ ほんと、良い‼大好きだ‼ 至近距離でのライフルでの頭爆破(爆破されるのはサヴィーニ本人w)、剥がされる頭皮、そして、ラストのグッジョンジョン……素晴らしいの一言です‼ サヴィーニ兄貴… ラブリー♪ 崇拝❤
そして、このラストも、とても印象的です…なんとも良くも悪くも、いろんな意味で… とても好きです♪
監督はウィリアム・ラスティグ。『マニアック・コップ』シリーズなどの人です。 マニアック好きかっ‼