おみく

BOY Aのおみくのレビュー・感想・評価

BOY A(2007年製作の映画)
5.0
新たな一歩を踏み出そうにも、前科という刻印が仇になって社会が許してくれない。ジャックを擁護するわけではないが、社会が1人の人間を追い詰め殺す様子はすごく残酷。前科持ちのジャックよりも社会の方が悪人に見えた。

人間は誰でも器用に生きられるわけじゃない。人によっては道を逸れてしまうこともある。大事なのは心から更生を目指している者を静かに見守ることなんじゃないか。

無駄な脚色がなく、主人公の心理描写に優れていたのでスルッと感情移入してしまった。感情移入しすぎるあまり、最後は耐え切れずボロボロに泣いてしまったほどである。
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