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ダニー・ザ・ドッグの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ダニー・ザ・ドッグ(2005年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
ダニーは幼い頃にさらわれ、悪徳高利貸しのバートによって番犬のように育てられた。ダニーはバートの命令で相手を容赦なく叩きのめす殺人マシーンと化していた。ある日、ダニーはピアノとそれを調律する盲目のサムに出会い、興味を抱く。サムは優しくダニーに接し、少しずつ心を通わせていく。

◆感想◆
ダニーの切れのある格闘アクションとともに、主の命令により殺人マシーンとなったダニーが少しずつ心を取り戻す姿を描いた作品であり、ドラマの部分も良く出来た作品だと思います。

ダニー(ジェット・リー)は幼い頃の記憶がなく、バート(ボブ・ホスキンス)に獣のように育てられ、首輪をつけられて狭い牢屋のような場所に住まされ、人間として扱われていませんでした。そして、バートが首輪を外すと相手に襲いかかるようになっており、狂った仕組みでありながらどこか面白さを感じる部分がありました。首輪をつけたままだと誰の命令も聞かない姿も笑いました。

そんなダニーがピアノと調律師のサム(モーガン・フリーマン)と出会ったことにより、変化が生まれます。盲目のサムは容姿で差別することなく、ダニーに優しく接します。そこでダニーは少しずつ人間らしさを取り戻していきます。純粋なダニーがまるで幼い少年のようでとても愛らしくて良かったです。

そこで、バートとの関係に異常が生じていき、そこからの展開がダニーが自分を取り戻す戦いとなり、心の震えるシーンの連続でした。

前述のとおり、本作ではジェット・リー演じるダニーの格闘アクションが存分に堪能できます。多勢を相手にダニーの切れのあるアクションで圧倒していく姿はとてもカッコ良いです。

なかなか面白かったと思います。

鑑賞日:2023年10月16日
鑑賞方法:BS日テレ
(録画日:2022年8月14日)
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