『ダニーは犬』って題名。
ホントに犬だった件!😳
【事のあらまし】
ダニーは狂犬。
首輪を着けられ、飼いならされ。
悪徳高利貸しの、可愛い殺人兵器。
主人の気に入らない相手を、殺す。
小屋に帰って缶詰を食べ檻で寝る。
そんな生活が、彼の日常だった。
事故が元で、主人の元から脱出。
やがて盲目のピアノ調教師と出会い。
彼は人間性を取り戻して行くが……。
【総評】
友人からの宿題映画、その①。
ジェット・リー氏、初鑑賞でした。
脚本がリュック・ベッソン氏で、フランス映画。
『マッシヴ・アタック』が音楽を担当。
20代に良く聴いていたグループで。
非常に懐かしさを感じました。
彼の身のこなしや俊敏性が、良かったです。
華麗に体をひねり、身をかわして、叩く。
アクロバティックな体術は最高でした。
しかしそこからの打撃が弱く感じました。
腰が入っていなく、叩いているだけ。
これは演出によるものなのか。
フランス映画という事で。
相手が受けれないので、腰を入れられない。
そう解釈する事にします。
アクションと対比するヒューマン要素。
この二つが、がっぷりと組み合わさる。
これが本作の面白い所でした。
悪徳高利貸しに『狂犬』として飼われ。
人間として生活を送っていないダニー。
彼の、失われた人間性の回復と。
彼の回復を手助ける、人間性の厚い人物。
この交流が、劇的に描かれています。
展開はオーソドックです。
順当に進展を重ね、次が解り易い展開。
脇を固めるモーガン・フリーマン氏の。
盲目役の渋さが効いて、画面が締まっています。
ジェット・リー氏が出演。
その事は知っていたので。
アクション100%で観ましたが。
彼の人間性が失われた演技。
そこからの回復に繋がる演技。
演技の面でも楽しめました。
この辺はややもすると、どっちつかず。
そうも取れますが、私は新鮮味がありました。
アクションとドラマの、メリハリが効いてました。
カメラが部屋をぐるりと回って。
過去の回想や、場面転換を図る。
そんな装置も面白かったです。
私の嗜好に当てはめると。
フックの有る展開や、強烈な画作り。
あっと驚かせるようなカメラワーク。
首輪や小道具の、ギミックの仕立て。
等があれば、飛躍的に楽しめたであろう作品でした。