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どたんばのAのレビュー・感想・評価

どたんば(1957年製作の映画)
4.0
狭い坑道とスコープの食い合わせの良さよ。
一歩間違えると観念的なヒューマニズムへ突っ込んでいきそうな題材なのに、橋下忍の脚本は逃げない。山本麟一が話す言葉の、葛藤や怒りを善意でうやむやにしないさじ加減は特によかった。
加藤嘉演じるコスい経営者もきっと現実にいればもっと悪どいだろうし、そういう意味では理想主義的なのだけど、ラストの祝祭はヒューマニズムの勝利に捧げられているような気がした。
A

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