すー

あゝひめゆりの塔のすーのレビュー・感想・評価

あゝひめゆりの塔(1968年製作の映画)
5.0
沖縄に行く前に、歴史を勉強。

沖縄戦は国内唯一の地上戦、軍民一体となって戦った、、、などの史実は知っていたけれど、映像からリアルな事実として受け止めたのは初めてかもしれない。

戦争は、だんだん陥るものではなく、家族と笑い、背比べで柱に傷をつけ、男子校と女子校で互いの噂をしあってきゃっきゃつしてきた昨日が、突然変わるものということ。

体育祭の元気よくかけっこしたり、太鼓を叩いていた生徒が、死んでしまう明日がくること。

家族が一瞬でいなくなり、簡単に天涯孤独になってしまうこと。

ウクライナのみなさんも同じように、突然日常が変わったに違いない。


映画の中で、「日本はどうしてこうなるまで戦争をやめられなかったのか」と言っている。
希望なき現実に対し、なぜ、なぜ、と市民は嘆くことしかできない。

みんなお国のために死ねれば本望だと力強く言うが、生き残った方たちは、どんな気持ちで戦後を凌いできたのだろう。
想像に絶する。
生き残っても辛かっただろうな。

沖縄戦で亡くなられた沢山の犠牲者に、哀悼の意を捧げてきます。 


(吉永小百合さんが激カワなので、それだけでも損はなしです。)
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