あゝひめゆりの塔の作品情報・感想・評価・動画配信

「あゝひめゆりの塔」に投稿された感想・評価

uni

uniの感想・評価

3.5
古い映画ながら、徹底したリアリティに溢れた作品で、空襲や爆撃の恐ろしさ、負傷兵の惨状に直視できない場面もありました。
モノクロのもつ迫力はすごいです。

吉永小百合をはじめとする往年のスター俳優勢ぞろい、みんな若々しくて、眩しかったです✨
女学生の話す言葉が、レトロで美しい。
お姉さま、よくってよ、なんて舞台のセリフみたいで新鮮でした。

平和ボケから一瞬でも目覚めるために、終戦記念日に鑑賞すべき映画です。
情緒を煽らんとする心情説明的ショットが鬱陶しいものの、手榴弾での自殺などロングであっけなく撮るのが撮影所時代の節度。
愛

愛の感想・評価

-
2ヶ月くらい前に観たから
所々忘れてる…

吉永小百合さん
めっちゃくちゃかわいかったなぁ

戦争はクソだを再認識できる
映画の一つ…

平和はいいことだけど
こうゆうことがあった事実を
何百年後も語り継がれることを
願います…
沖縄の女子師範学校の女性生徒が、全滅しました。
ここまで、軍隊・国は、一般人に試練を与えていいのですか?

このレビューはネタバレを含みます

「これが別れの水盃ね」
「違うわ、これが門出の酒盛りよ」

ひめゆり学徒隊がどのような運命をたどったか?
多少なりにも知っていれば大まかなストーリーは想像がつくんだけど、この映画はそれを、予想をはるかに上回る火薬の量と、ミュージカル並みに挿入される歌で表現してみせる。
そうやって描かれた沖縄戦があまりに鮮やかで強烈。
市川崑の「ビルマの竪琴」しかり、キューブリックの「突撃」しかり、岡本喜八の「血と砂」しかり、戦争の反対語は「歌」なんじゃないかと思うほど、戦争映画と歌はよく合う。
艦砲射撃が降り注ぐなか行われる卒業式で、誰ひとり顔色ひとつ変えない(短い期間に麻痺するほど攻撃が苛烈だったことを示している)のがすごい演出だった。
史実では、周囲をアメリカ軍に囲まれてから動員解除したのがはたして正しいことだったのかみたいな議論もある。亡くなったひめゆり学徒のほとんどが解散後に死んでいるからだ。映画ではその責任をだれが請け負うのかうまくぼやかしていた。(強いていえば校長先生のせいにはなっているけど、残っても死ぬのを待つだけ。自決するよりかは万が一にかけ突破を試みるというロジック)特定の誰か(orなにか)のせいにしないことが結果、効果的に働いていたと思う。
冒頭にも度肝抜かれた。こちらの想像を大きく外してくるうまい導入。普通に考えたら渡哲也いらないけど、最後まで見るとそれが効いてくる。冒頭の閉塞感があるからこそ、あのラストカットの(ともすれば開放感ともとれる)すごさが際立つ。
この映画はシナリオがほんとうまい。
ほか、壮絶だった沖縄戦を語る上では欠かせない、対馬丸事件、鉄血勤皇隊にも触れている。
日本の戦争ものをけっこう見たけど、一位二位を争う一本だと思う。
ダオ

ダオの感想・評価

4.2
1968年に公開された舛田利雄監督作品。まいりました。トラウマになるレベルの戦争映画。このような壮絶な日本映画を知らなかっただなんて……。今なぜに吉永小百合さんが日本の女優さんのトップに君臨するのかわかったような気がします。

冒頭ゴーゴーを踊っている若者をクローズアップ。ああ時代は高度成長期真っ只中に公開されたこの映画。セイラさんいうところの「軟弱者」への「浮かれすぎるなよ」という戒めの意味あるでしょうね。

もっと言えば今の時代に生きる人たちへの「どうこの感じ? わかります?」っていう永遠の問いにも感じる。もちろん今の世に生きる人たちだって辛いわ、心を病む人が多い時代だぁ。

がぁ、ねぇ、中学生? 高校生? 彼、彼女たちの目の前に爆弾が降ってきて、今の今まで仲良くしていた友人の体が木っ端微塵になっちゃったその精神のありようを思ったら、こりゃあ堪らないですよ。「戦争はダメ」とかそういうことじゃなくって、人それぞれの魂の在りどころを問う傑作映画でありました。これほどまで熱量のある日本映画はもう作れないだろうねぇ。
maco

macoの感想・評価

-
戦争や若者の死で感動させようという商業意識も感じないくらい、悲惨な話だ。前半の明るい少女たちの笑顔とのギャップがつらい。吉永小百合の純真無垢なイメージがよく合う映画だ。
MiYA

MiYAの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「プレミアムシネマ」にて。沖縄に行った時にひめゆり平和記念資料館を訪れた、それはそれは大きな衝撃を受けたものです。だから、この話の結末を知っていたので、それなりに冷静な気持ちで見始めたのですから、あの結末に至るまでの過程においても、悲惨なシーンばかりが続き、衝撃でした。これは鬱映画なんてものじゃないですよ。

この映画の独創として凄いのは、対馬丸のエピソードとひめゆりの悲劇を接続させたことですね。この時点で家族を失っている少女たちは、このあとも悲惨で悲痛な場面に次々と晒されるわけで、これはもう悪趣味の領域です。

そして、看護婦としてて少女が駆り出された病院の悲惨な実態も凄絶です。兵たちは発狂し、回復見込みのない者は青酸カリ入りの牛乳を飲まされる(このシーンでの和泉雅子の表情は凄まじかった)。その間も、空からの機銃照射により少女たちは次々と命を落とす。

大人によって無理矢理戦場に連れて来られた少女たちは、挙句に最後は大人たちに見放され、悲惨な最期を遂げる。主演が吉永小百合だし、せめて彼女だけ生き残り、わずかな希望が描かれるのを期待したところもあったのですが、彼女も最期は手榴弾を手に自死する。まさかの全員死亡。

この映画は戦争映画の極北であり、一般人であっても容赦なく死んでしまうという、戦争の悲惨さをこれ以上にリアルに描いたものはないでしょう。自分にも娘がいるので、戦争で子どもが犠牲になるなんてことは耐えられない。いつか子どもが大きくなったら一緒にこの映画を見よう。戦争の悲惨さを理解させねば。
BSプレミアムシネマにて初鑑賞。
太平洋戦争での沖縄戦で、軍隊と共に行動したひめゆり学徒隊の壮絶な運命を描いた戦争ドラマ。

想像以上のスケールで驚きました。ひたすら巻き起こる爆撃に、戦闘機からの機銃掃射。野戦病院の地獄絵図の様子など、中途半端な描写は無く、とにかく徹底したリアリティに満ちた戦争場面。米軍の兵隊は劇中で一切出てこないのも、また不気味な演出となっています。

モノクロの画面がその悲惨さをより実感させてくれますし、怪我が重く見捨てられて自殺する人、それでも懸命に生きようとする人の描写も、深く印象に残りました。

沖縄戦の2年前である昭和18年から本筋はスタートしますが、この時点での沖縄はまだ平和そのもの。その日常に少しずつ恐ろしい戦争の実態が忍び寄ってくる物語の流れは、「この世界の片隅に」にも受け継がれていましたね。

物資も底を尽き、身近な人々がどんどん命を落としていく悪化の一途を辿る戦況。娯楽映画でもなく、お涙頂戴のドラマでもありません。ドキュメンタリータッチな作風が、この映画の大きな特徴でしょう。

終盤での悲劇の連続はまさに悪夢。これを見ると戦争の無意味さ、虚しさが改めて心に染み込みます。つい先日戦争に対して一触即発の事態がありましたが、国に関係なく戦争は起こしてはいけないもの。

当たり前の事ですが、その当たり前を見失いそうなこの時勢だからこそ、見なくてはいけない作品だと思います。
Seiji

Seijiの感想・評価

3.4
沖縄戦の悲惨な状況を描いた作品ですが、胸を掻き毟られるので二度見たいとは思えません。
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