軽率

ブロンコ・ビリーの軽率のレビュー・感想・評価

ブロンコ・ビリー(1980年製作の映画)
4.0
わりと驚いた。イーストウッド、こんな、ちゃんと自分がかっこいいうえで、普通に朗らかで面白い作品も撮ってたのか。西部劇が終わりを迎える時代…とかでもなく、とっくに終わっていて現代。もうストレートにジリ貧のワイルドウェストショー。あまりにも威張ってボス風を吹かせてるビリー…かと思いきや、みんなを引っ張って支えて、プライドすら差し出せる男という意外さ。セカンドチャンスを誰からも奪わないでいてくれる優しさ。
また、普通に子供に優しいビリー。今まで「グラン・トリノ」なんかにしても、下の世代へのまわりくどいぶっきらぼうな優しさしか見たことなかったからびっくりした。
コールドハートで小憎たらしいリリーがかわいく見えてくるのも面白かった。男に変えられる面はあれども。ランニングウォーターとの女同士の会話「誰でもなりたい者になれる、自分が何になりたいか知ることね」で人に優しくなれるのが良いなぁと思った。最後のソンドラ・ロックの笑顔、めっちゃくちゃかわいい。
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