鴨

エレファントの鴨のレビュー・感想・評価

エレファント(2003年製作の映画)
3.5
こんなに嫌な めでたい日

本作では実行犯2人を加害者、悪としてただただ描くのではなく、ジョンやイーライと同様、退屈な世界に生きるいち生徒として当然のように描いていた。と感じた。

このくそ重いテーマを瑞々しい映像に乗せ、その中でティーンの脆さ、未熟さ、不安定さもしっかり感じさせるガス・ヴァン・サントは流石だなと思った。

物語前半はなんでもないシーンの蓄積。他の学園モノでは退屈と捉えられて全カットされてるような日常すぎる日常がビビるほどの長回しで繰り出され続ける。平凡すぎるよ!大丈夫かこれ!!と思ってたけど、それ全部本作にとっては必要不可欠なものだった。空が忘れられない
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