アメリカのコロンバイン高校で実際に起きた銃乱射事件をモチーフにした作品。
同じ時間軸の中で複数の生徒たちの視点から物語を展開し、事件現場である高校のいろんな教室、生徒を映し、まるで自分もその日常に溶け込んでしまうかのようだった。そんな中で起きる突発的な青年らによる犯行にもリアリティを感じた。
あくまで事件が起きるまではイケイケ組とそうでない組の生徒らによる日常的なスクールカーストを描いているがジャケットに写る金髪の青年を始めとした顔に生気のない生徒たち。曇った天気と暗い廊下。聞こえるか聞こえないかくらいのBGMが何か起こりそうな予感を醸し出していた。
なかなか衝撃的な作品だった。
