やっぱりカルカン

サマーウォーズのやっぱりカルカンのネタバレレビュー・内容・結末

サマーウォーズ(2009年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

何回か見てます。
「ほー、いいじゃないか
こういうのでいいんだよ
こういうので」
…という感じの映画。
所々、演出や雰囲気が後の細田映画に引き継がれている。他に好きなポイントはキャラデザが貞本義行なところ。ヒロインが可愛いところ。

マイナスポイントは、この世界を揺るがす大事件のきっかけになった者も、解決の糸口になるキーパーソンも、仮想空間最強のアバターも、蓋を開ければみんな身内だったという点。いくらなんでもそんな偶然ありえない。世界狭すぎかよ。
あと持病があった、少し前に体調が悪かったなど映画内で理由はいくつか語られていたが、実際動いている姿や見た目や口ぶりがめちゃくちゃ元気そうだったのにストーリーのためにおばあちゃんが殺された感じがする。命が危ない→意識不明→最後に目を覚ます、とかじゃダメだったのかな?
オズのシステムで心体情報を管理していたため事件のせいで医師にアラートが届かず亡くなってしまったとあったが、そんな事実際には絶対にあってはいけない。仕事柄これは許せない表現だった。

個人的にカズマの声はもうちょっと男の子(少年)っぽい声だったら良かったのにな、と思った。
話が戻るけどシステム的には、いくら大手の強いシステムであっても一つの仕組みだけでは何かトラブルがあった時こんな事になりかねない。だから特に人命が関わる事やお金が関わるサービスは一つに集中しないのが鉄則。AmazonのAWSやGoogleのサービスでさえ、時々障害が発生する。
これを見ても判るように、システムっていうのは必ず何かしらのリスクヘッジが必要なので今後50年経っても100年経ってもオズのような一強サービスは生まれないという矛盾が、この映画のちょっと悲しい所。

ばーちゃんが死んだ後、女性陣に対してモヤモヤする。スパコンを冷やすための氷を全部ばーちゃんの所に持って行く警察官の人にモヤモヤする。
ちょっと文句が多くなってしまったけど、なんだかんだで面白いし最後はスッキリ終わるのでみんなの評価が高いのも頷ける、何回見てもやっぱりいい映画だな〜と思います。