春とヒコーキ土岡哲朗

サマーウォーズの春とヒコーキ土岡哲朗のレビュー・感想・評価

サマーウォーズ(2009年製作の映画)
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見事に盛り上がって、メッセージも爽快に表現してくる。

OZというネット世界の説明ナレーションと、そこからのズームインで、創り上げたフィクションの世界に連れて行かれるワクワク感。

前半は、先輩の親戚の内輪感にイライラするが、置いてきぼりな健二に共感することができる。
後半は、鬱陶しく見えた親戚たちに健二も認められていき、こちらも親戚たちを受け入れられるようになる。
ちょっとしか出番がなくてもおいしい役回りなキャラがたくさんいてニクい。

健二が超絶スキルで数字を解読したら罠にハメられてOZのセキュリティが外れてしまい、世界は混乱。健二がニュースで指名手配される。理不尽だけど超絶スキルの証明で、ウキウキするパニック。

現実部分を爽やかに描きながら、仮想世界はハードに描いてギャップにビビらされる。

「戦には負けない」という精神を見せるばあちゃん。親戚や知り合いに電話しまくり、テロの対処をするように励ます。困難に打ち勝つのは人の繋がり。

後半はピンチと踏ん張りの連続に熱くなり続けた。