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異常とリアルを行ったり来たり。
リアルな家庭での異常が面白い。
序盤、貧困家族が金持ち家族の家に侵入していく。上手く入り込んでいくスパイ映画的なワクワクと、平和な家族が脅かされる怖さが同時にある。貧>>続きを読む
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皆いいヤツと証明するために、差別をほどいていく。
人物の醸す空気が皆良い。
ジョジョが「ハイル・ヒトラー!」と叫んで街を走り回るところ、歪んだ思想を真に受けているのに、ジョジョ自身は無邪気でかわいい>>続きを読む
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現実の世界が、女性にとってはこんなにディストピア。
女性がセクハラ断罪で声を上げることがいかに大変か。
それを、実際にあった事件の映画化という形で実感させられる。権力者からの性的搾取に、若い女性は「>>続きを読む
二階堂ふみ史上一番かわいい。『ヒミズ』の二階堂ふみも「こんな女の子にそばにいてほしい」と思ったけど、今回のデレデレ部分は陽の可愛さだった。デレデレパートは短いが、良かった。そのデレデレタイムと重なるよ>>続きを読む
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意味不明が、完璧に整っている恐怖。
この理解できなさでヒットしているのがすごい。
前作『ヘレディタリー/継承』で勝手に革命(勝手さこそが革命の必要条件なのかもしれない)をおこした監督の最新作。内容は>>続きを読む
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世界は綺麗で険しくて、調和は難しくて素晴らしい。
自然が綺麗で厳しい。
流れ着いた島で起動したロボットのロズが、視界に入る動物たちを自分の購入者と勘違いして、話しかけまくっては怖がられる。らっこの>>続きを読む
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とても楽しく、胸が苦しい、ヒーローVSヒーロー。
ワクワク技アクションの連続。
クロスボーンズ戦で、最初からハイレベルなアクション。キャップの盾芸がリズミカルで気持ちいい。ファルコンの、飛ぶだけでな>>続きを読む
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政治的。前作も史実を絡めて社会派な香りはまとっていたが、今回は「ヒーローものの皮をかぶった政治スリラー」と銘打った。敵の正体がわからないけど「陰謀」と戦う。
陰謀の中身がまさしく陰謀といった感じの「強>>続きを読む
遊びながらビシッと決めたスタンダードヒーロー。
真剣さとハジケの合わさった絶妙な世界観。
第二次世界大戦でありつつ、けっこうなSF具合。
アクションシーンが、CGばかりでもなく、でも派手。
「スタ>>続きを読む
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前時代的の権力者になってしまった人間のもろさ。
「強い人」という弱さ。
ハリソン・フォード演じるロス大統領は、攻撃的な力強さ、いわゆる古い価値観でのしあがって来た人。ハルクを追い詰めた軍人時代か>>続きを読む
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正義は、平凡な市民として逃げることを許さない。
何もしないと悪になる状況で、人間はなかなか動けない。
主人公はある事件に陪審員の一人として参加する。被害者の恋人が容疑者になっているが、概要を聞く>>続きを読む
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人気シリーズの新世代版であることを体現した映画。
ガンダム初心者として。
ガンダム初見で、この映画の情報も入れずに行ったので、テレビアニメの先行上映であることも知らなかった。
映画が始まってすぐ、>>続きを読む
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情報だけが飛び交い、それが世の中に影響していく。
現実に起きていることの、文字と言葉だけが飛び交う。
オリンピック中に起きたテロ事件。それを報道するABCテレビのスタッフたちを描いた映画。なので、事>>続きを読む
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自分の才能でたどり着ける、未来の自分と戦う。
自分だけが知っている才能の証明。
ウマ娘たちは、自分のポテンシャルだったらどこまで行けるのか、自分に証明するためにやっている。特に序盤のアグネスタキ>>続きを読む
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タイムトラベルだけど普通の人間の話で、それこそ壮大。
やり直せるならやり直したい後悔。
主人公は、15年前の夫と出会い、恋をし、死を回避しようとする。最後は仲が悪かったのに、それでも夫のために>>続きを読む
ご当地映画で我を出すという内容の我を出したご当地映画。
(試写にて鑑賞)
人から求められない夢。
怪獣映画を撮って笑われた少年が、大人になってやってきたチャンスに再起して怪獣映画の撮影に挑戦する。>>続きを読む
運で幸せになったシンデレラが、自分の権利を守る戦い。
(試写にて鑑賞)
自分で選んだ、と言えるようになるための奮闘。
主人公のアニーは、ストリップ(その他)をして生計を立てている。アニーは来店し>>続きを読む
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好きなことは、好きであるためにやる。
やりたくて飛び込んだ世界なのに、「これやって、何になるんだっけ?」と立ち止まってしまう。各キャラクターが、それぞれの立場でその壁にぶち当たっている。会社の人間た>>続きを読む
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自分で自分を評価するために、他人との闘いに挑む。
運転シーンはどれも迫力があり、緊張と興奮。映画館に行くのはスクリーンの大きさ以上に音響のためなのだと実感した。フォード社長を乗せての走行シーンは、レ>>続きを読む
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ミステリーに乗せてホテルマンの騎士道を楽しむ映画。
人の成長に焦点をあてたミステリー。事件の中で主人公の変化がメインというのはサスペンスなら多いが、ミステリーでここまで前面に出てるのは珍しい気がする>>続きを読む
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間を多く使った、破滅的なラブストーリー。
エレベーターの中の脱出パニックかと思ったら、いろんな要素があった。サスペンスというよりも、ラブストーリーなんじゃないかな。「愛してる」の連呼で始まり、ハナか>>続きを読む
名作という贔屓目なしで、単純に面白い!
人の手を咥えた犬、2勢力の争い、用心棒の口利きをする岡っ引。秩序の無い町を様々な角度から表す冒頭。そしてそんな町にやって来た一人の侍。どちらの勢力にも関係ない>>続きを読む
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清々しいくらいに絶望的。
霧の存在によって、人間は理性を失くし、過激になっていく。謎の霧が発生してから、ハイテンポに不安密室作りが完了する。排気口のつまりを直すことに躍起になる男たちを見て店員が言っ>>続きを読む
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自分の命を誇るたくましさを身に着けよう。
前半がめちゃめちゃ怖い。
なんとなくの評判から、怖いとかじゃなく面白いホラー映画と思って観始めたが、めちゃめちゃ怖かった。
家の間取りが素晴らしいくらい>>続きを読む
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準備をさせてくれる場所と、自分の力で生きる子ども。
まず、公開の仕方の特殊さについて。
児童養護施設に密着したドキュメントである本作は、今後の配信やソフト化の予定はない。それは取材を受けた人たち>>続きを読む
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冒険心と不安に迷いながら進んでしまえ。
2作目でも冒険することに新鮮さがある。
前作は、外の世界に出てみたい主人公が冒険に出る物語だった。シリーズものだと、1作目は非日常の世界だった場所が2作目では>>続きを読む
徹底的な正義に怖くなる。
静かに大胆。マッコールは静かに怒りを溜めていくが、その怒りを爆発させるときも叫んだりしない。敵が憎いからこそ、確実に仕留めることに集中して、騒がずに遂行する。それが、大勢>>続きを読む
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ストイックと未熟が混同した悪役。
池松壮亮演じる敵が面白い。
団体に属さず一人で活動する孤高の殺し屋、と思いきや、主人公たちとの最初の遭遇から何やら取り乱していて、そんなに崇高なもんではない。100>>続きを読む
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会えてよかった、と力強く言う。
人との理想の関係と現実を描いた物語。
友達も恋人もおらず寂しさを抱える犬が、友達ロボットを購入して友情を築いていく話。犬とロボットが最後まで楽しく過ごす話であって>>続きを読む
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1作目の魔法を解くための続編。
ただの寂しい個人であることの暴露。
前作は、社会に反抗心を抱く人間たちのカリスマになる男を描いた映画だった。しかし、主人公のアーサーはあくまで彼個人の鬱憤を晴らしたい>>続きを読む
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また世界に良いサンタ映画が一本増えた。
パンクでいて、ストレートなサンタ映画。
サンタクロースが誘拐され、側近のカラムが、裏社会の追跡者ジャック・オマリーを巻き込みサンタそ捜索する話。ハイテク描写や>>続きを読む
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怒りながら、その怒りをパワーに変えてみせる。
理不尽なシステムに従うしか先はない。
主人公ハンノは、戦争で負けて捕まり、コロシアムで見せ物として殺し合いをさせられる。自分の尊厳を奪うシステムにブチギ>>続きを読む
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同業者への容赦ないリスペクトと殺意。
前作同様、殺し屋要素に負けずに2人の自分事なのがいい。
延滞金を銀行に振り込みに行かないといけないのに、隣人と鉢会いたくないまひろのグズグズっぷりに、イラ>>続きを読む
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続けていく覚悟。
自分のやってきたことが、他人に通じるのか。
主人公たちの学校と統合されることを良しとしない保護者たちや、スクールアイドルなんてくだらないお遊びと言う鞠莉の母親。そんな大人たちをパフ>>続きを読む
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アイドルは、去って永遠のものになる。
儚げを徹底したフィナーレ。
今作のテーマは「引き際」であり、それを考えるとただ明るい映画にはならない。元気な歌唱シーンも、常に「終わり」がちらつき、寂しくなる。>>続きを読む
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余計なものを入れずに、本物成分のみ。
「血と死」に興奮してしまう。
奴隷剣闘士となった主人公は、殺し合いを見世物にして喜ぶ人間たちに敵意を示す。この映画を観る者は、その主人公の立場を応援しながらも、>>続きを読む