6トン将軍

サマーウォーズの6トン将軍のレビュー・感想・評価

サマーウォーズ(2009年製作の映画)
1.5
「オタクのおじさんに高評価の作品」

「武士」「軍隊」「ゲーム」「美少女」
「まぁ、そうだろうね」って感じ。

幅広い年代のキャラを出して一般向け作品を装っているけど、深夜アニメ等のオタク向け作品。
なんだろう。
凄くおっさん臭い作品。

■悪い点
・絵の安さ
絵が凄い安っぽい。
ベタぬりというか、カクカク動き。
キャラ絵も背景もぺらい。
2Dだからぺらいのではなく、奥行がないのかな。
素人の書く絵とプロの絵を見比べると、素人の絵って薄くみえるんだけどそれ。
予算なかったんでしょう。

後、「バケモノの子」の時も感じたけど、そもそも動きや色にはこだわりないんだろうね。細かな動きが気になる。
「あまり人の動きとか自然とか見てないんだ」と思います。
(ジブリやハリウッドアニメに比べると雑すぎる)

・話
設定がグダグダなのはこのさい無視しましょう。
ご都合主義で主人公が活躍するのも。
「オタク男性はこういうの好きなんだろな~」という感じです。
キャラもラノベ的。

・イメージ&世界観
もうちょっとこの仮想世界と現実世界の一体感を出してほしかった。
意外とひとつの世界観としてまとまりがない。
OZがある世界の映像的納得感がないです。
だってこれ、インフラまでOZが制御してるんでしょ。
なら、もうちょっと細かな生活の部分で現代との違いを書いた方がいいでしょう。

とちょっと辛口です。
深夜アニメとして見るならいいですが、一般向けとしてみるときつい。

■良い点
ネットと現実をあわせた一般向け作品は少ないので、いいのではないでしょうか。

■まとめ
「アイドル」にはまっている男性を遠くから眺めるような映画でしょうか。
キャラの感情と世界観が嘘っぽいですよね。
「綺麗なところだけ」抽出して、主人公に都合よく書いているからでしょうけど。
人物の動きの説得力がないです。
(「ミニオンズ」だって少しは暗い面書いていたのに・・・)
こういうのはラノベや深夜アニメにはいいですけど、一般向けとしては無理ですね。

「部屋の中にこもった人が書いたような作品」で感触がないです。


こういうのを見ると、「ジブリ」の技術力も、宮崎監督の世界観を作る力も凄いんだと改めて思います。
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